まんがでわかる 中村天風の教え―――人生は心一つの置きどころ (Business ComicSeries) [Kindle]

  • あさ出版
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感想・レビュー・書評

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  • 心の習慣について知りたくて読書。

    キンドル39冊目。

    漫画なのでほぼ精読。

    学生時代や社会人になって合氣道を稽古していた時に中村天風翁の本は読んでいた。もう20年近くは読んでいないことになる。

    中村天風翁は、稽古していた合氣道の創始者の師匠。

    そのため、創設した合氣道に大きな影響を与えている。

    表紙の人生は心一つの置きどころや心身統一法など、心と身体は常に一体化している。身体を動かし、鍛えるためには、まず心の状況に注目する。その心は、日々発する言葉が潜在意識へ影響を与え、身体へも影響を及ぼす。当然、結果も運命と呼ばれるものも変わる。

    という天風哲学を苗床として稽古をしていた。

    一見すると、宗教だと感じる人もいるだそうし、少し習った人ならいわゆる成功哲学に近いと思う人もいるかもしれない。

    言葉と信念の力について改めて考えさせてもらった。

    少し長いが、メモ代わりで。
    理想が楽しければ楽しいほど、何の神様、仏様という信仰を求めなくても、自己自身の人格の全体が、極めて荘厳な事実でちりばめられて、自然に立派なものにされるからなのである。
    これは、普通の、いわゆる宗教なるものを信仰したときよりも、遥かに現実的な救われを自分自身が知らない間につくられてしまう。(p150)

    今、新興宗教が話題となっている。

    日本人が西欧で言う宗教を必要としなかった理由。日本人が古来から継承して宗教ではない信仰心の源の一端を知ることができる言葉。

    天風翁の本を再び読ませてもらおうと思った。

    このシリーズは読みやすい。しかも漫画なのでちゃんとオチがあって良い。

    読書時間:約1時間10分

  • 松下幸之助、稲盛和夫、東郷平八郎なども師事した実業家、思想家である中村天風の著書を漫画で解説したもの。
    運命には、どうにもしようのない「天命」と、人間の力で打ち開くことができる「宿命」とがある。
    自分の心を積極的な方に決定しなさい、そうすればもう天命なんてものは極めて僅かしかない。
    人生は心一つの置きどころ。
    本当の幸福というのは、人生がよりよく生きられる状態に自分ですること。自分でしないでなれるものではない。
    人を傷つける言葉、勇気を挫くような言葉、失望させるような言葉、憎しみ、悲しみ、妬みの言葉を遠慮なく言っている人は、悪魔の加勢をしているようなものだ。自分の運命を破壊していることを平気で喋っている。
    常に善良な言葉、勇気ある言葉、お互いの気持ちを傷つけない言葉、喜びを多く与える言葉を使おう。
    言葉には、人生を左右する力がある。この自覚こそが人生を勝利に導く最良の武器である。
    この世には、滅多矢鱈に恐ろしいということはありはしない。怖ろしいと思っているのは自分の心なのである。
    「感応性能」(わたしの言葉で言い換えると、事実に対する認識の仕方、感じ方)の差によって、例えば、失敗でクヨクヨ考える人と、失敗は成功のもとと考える人とに分かれる。感応性能は後天的な要素が大きく、潜在意識を積極的なものに変えることが最重要である。
    就寝前に楽しいこと、嬉しいことを考える連想暗示法。
    実際に自分の願いを自分に命令する命令暗示法。
    朝起きたときに、昨夜の願いが叶ったと断定する断定暗示法。
    潜在意識の状態が実在意識の状態にどうかしてくるのである。積極的な言葉を表現した場合には、生命の一切が極めてよい事実になって現れてくる。

    重要と考える部分をノートに書いて、ブクログに記載してみた。
    そうしたところ、気づいたことは。
    中村天風さんの教えを、分かりやすく、今の人向けに言い換えたものが、斉藤一人さんの教えである。
    斎藤一人さんは、youtubeで無料音声動画も提供してくださっています。
    大元の中村天風さんの書籍が読みにくければ、斉藤一人さんのyoutubeを聴いてみるのも良いと思いました。

  • 中村天風さんの教えを、マンガ版としてわかりやすくまとめてくれた本。

    昔、天風さんの本を読んだことはあるんだけど、内容をあまり良く覚えてなかったので、マンガ版としてサクサクと復習することが出来て、とても良かったです。

    自分の気持ちをきちんと前向きにすることや、目標を常に心に描いてぶらさない、というのは色んな事の基本ではあるけれども、改めて心に刻んで生きていきたいな、と思ったりしました。

  • 中村天風という人物は全然知らなかったのだけど、いろいろな人に影響を与えている人生哲学の第一人者らしい。
    かなり分かりづらい文章だけど、ようは前向きにいきようということなのかなと思った。
    自分は、担当したプログラムのリリース後にバグが発覚するとか落ち込みやすい人間なのだけど、そういう考えは身体にも悪影響を及ぼしているとのこと。まあ、この方にかぎらずいろんな人がそういうこと言ってるから分からなくないのだけど、逆にそう思っちゃダメだって思うほうが悪いのではないかと最近思い始めてきたので、うまくその考えをプラスにもっていきたいとは思っている。
    ところで、何かと「それはいけませんねぇ」と言ってくる人がでてきたのだけど、たいがい主人公が何か失敗してその時の発言を言った時に言われるので、「そんな失敗をするなんていけない」ととられかねない発言だと思うのだけど、いいのかこれは。

  • 昔なら宗教チックだと言って遠ざけていたかもしれないが、今ならたぶんそうだろうと思えることがたくさん書かれている。目新しさということはさほどないが、日々の雑念に乱される自分に反省を与えてくれた。中村天風という人を知れたこと自体がまずは収穫。

  • 中村天風の『運命を拓く 天風瞑想録』のエッセンスをマンガでわかりやすく解説した本。

    ネガティブ思考の強い主人公が、たまたま寄った居酒屋の常連に教えられた中村天風の教えを通して、少しずつポジティブ思考になっていく物語。

    中村天風の哲学を理解するための入門書として最適な一冊。本書で中村天風に興味を持ったら、次に中村天風の著作を読んでみるといいでしょう。

  • 漫画形式でわかりやすく解説されているため入門書としては良い

  • 私自身も愛読している中村天風氏の、軌跡と講義の大まかな内容を、マンガ形式で紹介してくれる入門編と言えるものです。
    天風メソッドを取り入れるのに手っ取り早いので、
    これで興味が出てきたら活字本でさらに触れるといいでしょう。

  • 中村天風のエッセンスを味わうには凄く良い入門書。ただ原著に比べて凄くカットされてるんだろうなぁ

  • 解説が分かりやすかった。

    理想を強くもって生きてなかったなと気づいたから、ぼんやりではなくはっきり明瞭な理想を待って生きようと思った。

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著者プロフィール

漫画原作者、ライター、編集者。漫画原作に『まんがで学ぶ 世界の宗教』『まんがで学ぶ 中村天風の教え』(あさ出版)、『北海道民のオキテ』(KADOKAWA)ほか多数。

「2019年 『哲学ねこソフィーと学ぶ 「働き方」幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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