屈折くん [Kindle]

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  • シンコーミュージック・エンタテイメント
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感想・レビュー・書評

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  • 人間椅子のギター/ボーカルの自伝。なんと日経新聞で記事に。
     
    人間椅子の何が感動的って、四半世紀以上のキャリアで基本的に売れてない、それでも真摯に続けている、その姿そのものだ。この自伝はその情熱と、迷いと、悟りの境地を、一般人、どちらかというとかなりなダメ人間の視点から見事に描いていて、「なるほど、だから今が最高に魅力的なのだ」と感心させられる。
     
    大きな話題となったももクロとの共演時(50歳手前)にはまだ、高円寺の2万5千円のアパートに住んでいたことや、最初のOzz Festからのオファーへの興奮ぶり。「僕は気づいたのだ、最善を尽くさなくては何の意味もないと。ベストを尽くすから、次の仕事がやって来る」「小学生の時にいじめられていなかったら、たぶん僕はギターを弾いていなかったでしょう」。実に和風なロックスターである。
     
    最初に彼らのライブを観たのは一昨年のOzz Festでのこと。メンバー全員とてもとても幸せそうだった理由が、この本を読んで分かりました。ロックって、音だけじゃなくてやっぱりコンテクストも大事ね。またライブ観たい!

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著者プロフィール

1965年12月25日生まれ。青森県弘前市出身。駒澤大学仏教学部。大学時代にハードロックバンド「人間椅子」を結成し、1990年メジャーデビュー。一時期低迷するも精力的な活動を続け、バンド結成30年を迎える。さらに雑誌連載、書評、Youtubeなど多角的に活動し、2017年、初の著作となる自伝『屈折くん』を刊行。

「2022年 『夜の夢こそまこと 人間椅子小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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