アメリカの大統領に誰がなるかということに関して世界中の人が関心を向けていると思う。
マスコミから得られる情報を元に誰もがヒラリー氏が大統領になると考えていたであろう2016年の大統領選でトランプ大統領の当選の台頭を予言していた数少ない日本人の内の一人なのではないかと思う。
著者のポジションは保守で、最後の章はその立場での提言になるが、異なるポジションの考えの人も報道と食い違う大統領選挙の結果の謎を考える上で面白い内容だと思う。
また、自分にとっては新しい情報も多く非常に勉強になる本だった。
この本にも書かれていたが、端的に言うとアメリカも日本と同様の構造が存在すると言うことだと思った。
日本では、民主党が与党を務めた後に、安倍元総理の元で自民党が選挙に勝ち続けていた。しかし、その中の報道には偏向があり長期政権に対する批判的な内容が多くを占めていたと思う。
批判のある人もいるにしても、外交や経済において成功にあると思う。特に、有効求人倍率が1以上になり望む人が仕事につけるようになった。転職などでキャリアアップも望めるようになった事が理由として考えられると思う。
トランプ大統領のタブーを恐れぬ発言は左翼や共和党主流派の人たちからすると、自分たちの価値観や築き上げてきたものを傷つけられているとい感覚を覚えるのかもしれない。
しかし、それは誰も触れなかった問題に対して果敢に挑んでいるという事かもしれない。
報道では知り得ない視点で勉強になった。