傷だらけの箱庭 (gateauコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 一迅社
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感想・レビュー・書評

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  • 埋まらないところを埋め合うように、共依存的な関係で2人だけの世界を温め合うっていいよね

  • 2020/04/19購入・09/27読了。

    トラウマで暗闇にいると動けなくなる、父が不安定で母は外に男を作る家庭を顧みない人で家庭崩壊にある唯人と、両親が事故で死に、親戚や恋人に愛されていることを試してしまう、愛に貪欲な充(みつ)。唯人は3年で充は2年で接点のない2人を、唯人を呼ぶ友人の大きな声が結びつける。
    唯人は充の感情のない瞳に入りたくて惹かれる。
    充は唯人に惹かれる。(理由は書いてたかなぁ……忘れた……)

    充は高ぶると相手を噛む癖があり、そのために唯人は噛み跡だらけ。そして唯人も仕返しをするので充も噛み跡だらけ。

    充はトラウマというほどのトラウマを抱えていないのにも関わらずこの性癖という謎。唯人のほうがトラウマ抱えていたのが意外だった。

    最初は唯人は淡白だけれど、暗闇の中で充に襲われたのをきっかけに、暗闇にいると充を思い出してしまい、囚われてしまう。
    歪だけれどお互いを好きあっているのが良いと思った。

    漫画の感想とは関係ないが、作中に「返報性の法則」というような言葉が出てくる。ヒプノティックセラピーもそうだけれど、まさき先生の作品にはトラウマなど、人の精神に関する描写が多い気がする。先生は心理学が好きなのだろうか。それ故に人の心の奥まで描写しているようで、深いお話が多い気がする。トラウマを読むのは少し辛いけれど、不幸な話があってこそ、幸せをより幸せに感じられると考えられれば、登場人物のためになるのかもしれない。

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