興亡の世界史 スキタイと匈奴 遊牧の文明 (講談社学術文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 世界で最も勇猛で誇り高く そして残忍だと言われているスキタイと匈奴についての本。フンも出て来るが、タタール・モンゴルまでは行かない。

    やはり「歴史」は文字を持つ国の文化である。さらに言えばヘロドトスと司馬遷によって生まれた概念である。なのでスキタイに歴史は無く、ヘロドトスがいなかったらその存在が伝わっていたかも怪しい。

    しかしそれは遊牧民に「文化」が無かったことを意味しない。遊牧民にも固有の文化と外から取り入れた文化がある。文字を持たぬため、それがしっかりと伝えられていなかっただけだ。よくよく考えてみると、文化が発展するためには情報の交換が必要であり、それには伝搬速度が重要だ。遊牧民は馬に乗って広範囲を移動するため、古代においての伝搬速度は定住民よりも速く、外と接する機会も多いに違いない。実際、東アジアと地中海世界の文化は遊牧民族によって相互に伝えられている。そうなるとむしろ遊牧民族の方が文化的であったのかもしれない。

  • 考古学の話が多くて(文献が少ないので仕方がない)個人的には読むのがしんどかった。

  • 考古学の話が多くて(文献が少ないので仕方がない)個人的には読むのがしんどかった。

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著者プロフィール

1949年東京都生まれ。創価大学名誉教授。著書に『スキタイと匈奴 遊牧の文明』『ユーラシアの石人』『グリフィンの飛翔』ほか。

「2021年 『砂漠と草原の遺宝 中央アジアの文化と歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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