異世界の神様が本日より「ニホンの法律」を裁判に適用することを宣言。日本の司法浪人生が転生召喚され「弁護士」として異世界法廷で弁護する!
とてもユニークな設定で面白い。たまたま日本と似ている異世界ではなく、異世界の神様が日本法を今日から使いますということで六法全書が聖書となり、異世界の検察官も一生懸命読み解くことになる。
テンポも、ストーリーのテーマも良いし、ワクワクしますね。
(以下ネタバレあり)
平民の命と貴族の怪我を比較衡量した緊急避難。最初から興味深いテーマを打ち出してくれます。
検察官が一週間の怪我で傷害罪の法定刑の上限をストレートに言ってくるのも、貴族と平民の命の価値が論点になるのも日本では考えられない。日本の法律を異世界で使うことにより生じるチグハグさがなんとも面白い。
そして二話にして殺人罪。弁護人にも嘘をついてる被告人が、下着泥棒という汚名を飲む代わりに無罪を導くことになる展開は、かの逆転裁判を思い起こさせる痛快さ。
スタートはとても良い始まりだが、あとはこの面白さを維持できるかどうか。