現代思想の教科書 ──世界を考える知の地平15章 (ちくま学芸文庫) [Kindle]
- 筑摩書房 (2010年5月10日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (368ページ)
感想・レビュー・書評
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現代思想についてコンパクトにまとまっている。時間をかけて読む本。
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現代思想における最重要論点を解説した本。
本書では、現代思想の成り立ちと全体像を知ることができます。巻末には、現代思想をより深く知るためのガイドブックが載っています。 -
2021/12/05読了
難しいことを噛み砕いてわかりやすく説明してくれてかなりよかった!
構造主義の話が特にわかりやすかった -
文庫本と侮るなかれ、実に知的興奮を喚起してくれる「現代思想の入門書」になります。扱っている分野も幅広く、記号論、構造主義、社会学、メディア、戦争、宗教、国家、ジェンダーなどと多様です。
一方で著者も最終章の総括で述べているように現代思想のあまりに膨大な裾野からすれば「ほんのわずかなトピックの粗略な紹介」に過ぎません。
しかしこれらのテーマは、「思想とは何か?」というあまりに壮大な問いに対する自らの基礎づけを担うものになります。自ら考え、問題を理解し、世界への基礎つけを己のみで行うことで、複数の命題をひとつの命題に統合していく。
これは困難を極める作業となりますが、これまで自明とされてきたモダン的状況が崩壊し、人間とは何かが極めて曖昧になった今日、著者のいう新しい人文知を確立するために志向(あるいは試行)していく必要があるんでしょうね。 -
P.2020/1/19