とくに目新しいことは書いていなかったが、記憶法についての入門書としては良い本だと思う。
【良かったところ】
・「記憶の定着度=復習の回数」(P86)
【その他メモ】
第1章
・人の脳は感情が伴った情報を優先して記憶するようにできている(P32)
・それぞれに何か共通する要素はないか、規則性はないか、常に意識する(P38)
・脳は文字や数字などの情報を覚えるのは苦手であるのに対し、映像を覚えるのは得意(P41)
・落書きは記憶にとって効果的(P42)
・覚えるものをストーリーにして覚える(P46)
・印象の薄さを回数でカバーする(P59)
・(複数項目の頭の文字だけなど)声に出して何度も唱える(P60)
・朝起きてからの2時間は、集中力が高まる時間(P76)
・起き抜けの時間は、覚えるよりも「復習」に充てる(P76)
・16時~19時頃も勉強に適した時間(P77)
・最適な仮眠時間は15~30分(P78)
第2章
・「記憶の定着度=復習の回数」(P86)
・ペンキ塗りのように、薄い記憶を何回かに分けて塗り重ねる(P88)
・理解度は二の次にして、とにかくスピードを優先して、できるだけ早く全範囲の勉強を終わらせ、それを何回も繰り返す(P87)
・全範囲をいくつかの短い範囲に区切り、復習をしながら進めていく(P95)
【3サイクル反復速習法】
・最初は1ページを一つの範囲にする。(慣れたら広げる)(P99)
・最小範囲を3回繰り返しながら勉強を進めていく。(P99)
・学習した後に〇を付ける。
最初のページのみ連続して2度学習して、◎(二重丸)になったら次のページに進み、次のページを学習後、丸を一個つけたら前のページに戻る。
①①②①②③②③④③④③⑤④…(P101)
(〇が戻るサイン、◎が進むサイン)
・問題集は、問題を読んだ後すぐに解答を読み込む(P103)
・読むスピードが速くなると、相乗的にどんどん頭が良くなってくる(P103)
・難しいところは後回し → 先に進むと自ずと理解できることがある(P104)
第3章
・知識や考え方をイメージの状態ではなく、言葉として認識しておく必要がある(P112)
・自分の勉強した内容を人に説明する、もしくは教えることがベスト。(P116)
【1分間ライティング】
・キーワードを決めて、それに関連することを思いついたまま、文章にしていく。(単語ではなく、文章)(P126)
・1分たった後に思い出しても追記しない。(P129)
・終わったら復習する→脳が吸収モードになってる(P127)
・やるタイミングは3サイクル反復速習法を行った次の日(理想は朝)(P124)
【1分間マッピング】
・文章ではなく単語を書く(P133)
・メインのキーワードを四角で囲み、丸で囲んだキーワードを描きこんでいく(P139)
・やるタイミングは「1分間ライティング」と同じ。復習も同様に行う。(P139)
・「1分間ライティング」と違うところは、終わったあとに見直して、思いつくことがあれば追記する。
第4章
・はじめからよくない状態が普通の状態と思うようにする(P143)
・普段から意識を自身が考える一番低いところに置き、よくない状態が通常と考えておくと、そこから起こることはすべて今より「まし」な出来事に変えることができる(P144)
・紙に書くと脳が動く(P149)
・最終目標のみを紙に書くのではなく、ゴールを達成するまでのあいだに必ずクリアしなければならない小さな目標をできるだけたくさん書いておく。(P150)
・定期的に内容を更新していく(P150)
・「実際に現実に存在する何かを見ること」と「頭の中で作り上げたイメージを見ること」は脳にとっては同じこと。(P156)
第5章
・締め切りの時間を設定して本を読む(P176)
・時間に制限がかかることにより、脳が通常より集中力を高める(P177)
・人間の集中力の持続時間を現実的な勉強時間に当てはめて考えると、15分という時間が適している(P178)
・15分[集中]+5分[休憩](P179)
・勉強時間中の水分補給には「水」、空腹時には「ナッツ」がおすすめ(P183)
・勉強の準備運動としては「百マス計算」「英語でかけ算九九」がおすすめ(P188)
・何かを覚えるタイプの勉強には静かな環境がふさわしい(P198)
・耳をふさぐという行為を記憶モードのルーティンにする(P200)
・アウトプット型の学習のときは外す(P200)