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- / ISBN・EAN: 4589921404792
感想・レビュー・書評
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エルファニングが大好きな変態監督の作品。
内容は無いけどエルファニングが可愛い過ぎて星3つ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
NWRはのめり込めないが嫌いにもなれない、微妙な関係でここまできたが、今回もまさにそんな感じで、フィックスショットが素晴らしいなあと思う反面、で何?とも感じる。
今回はエル・ファニング自体にそんなに魅力を感じなかったのがその一因かもしれないし、彼の妙に意味ありげなショットが苦手なのだと思う(月が映る窓辺で床に横たわるジェナ・マローンから血と思しき液体が溢れ出すショットとか)。
一方で、主人公が泊まっている安モーテルの緑のネオンを上から捉えるショットの場末感は素晴らしく、モーテル周りのエピソードの異常な緊張感をメインでもよかったとも感じる。なぜかいきなりピューマがベットを歩き回ってるというアイデア!
あとは、カメラが「シルビアのいる街で」のナターシャ・ブライエと聞いて、妙に納得してしまった。
ラストの海沿いの家の自然光と揺れるカーテン。その後に続く目玉を吐き出すシークエンス。
そんな感じで腐れ縁はもうしばらく続きそう。
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女の若さや美への嫉妬は結構ややこしい。嫌な存在ならただ見なければいいだけなのに、若さによる美に関してはそこに屈するしかないから、排除するか、そのものになる事を切望するしかないのだ。
若さや美に執着することなんて愚かだといっても、それはきれいごとに過ぎない。
何故なら人はやっぱり圧倒的な若さが軸となった神々しい美からは目をそらすことはできないから。
オープニングの色彩や、ラストへのメタファーであろうジェシーの作品撮りのシーンがとても印象的で始まりからワクワクした。
そしてエルファニング演じるジェシーのあどけない自然体の美が、いつの間にか作品としての美へ変貌していく様子を、暗闇と光を多用した実験的な映像によって、美の世界にに取り込れ後戻りできないような言い知れぬ恐怖を徐々に感じさせてくれた。
中盤、エルファニングのイメージビデオのように無駄かな?と思うシーンやラストの間延び感が気になったのと、思ってたよりグロかったので、友達には薦めにくい作品だけど、映像や音楽がかっこいいので私はこれをスクリーンで観れて良かった。
因みにエルファニングのお肌が白くて、シルクのようで、妖精のように美しい。
でも、エリザベステイラーも、ブルックシールズもその昔はお人形のように美しかった。もちろん今も綺麗だけど、普通よりは綺麗なおばさんになっただけ。
どんなに着飾っても、塗りたくったり造形して美を追求しても、どうしても太刀打ちできない「若さによる美いう武器は、一瞬のまぼろしのようなもので、決して守り続けることはできない。」という女にとっての恐怖をこの作品は思い起こさせてくれた。
ちょっと残酷な現代のおとぎ話。