生業としての小説家戦略 専業作家として一生食っていくための「稼げる」マニュアル54 (スマートブックス) [Kindle]
- CLAP (2017年4月27日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (164ページ)
感想・レビュー・書評
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Amazon Kindle unlimited
ビジネスモデルやマネジメント、マーケティングからの興味で読み始めたのですが、予想とは違う内容。でもとても面白かったです。
どんな業界にもビジネス慣例はありますが、知らない世界で、あっという間に読了。
どちらかというと、「稼ぐ」攻めのマネジメント構築本というよりは、リスクを事前に回避するための交渉術や係争処理、自己防衛の本かな。文章も平易で流し読みできる。それにしても京都弁のひんやりする怖さよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話」を読んだのすぐ後に読んだ。
ひどい編集者はいる。しかし自衛はできるというスタンス。
人間としてつよいし、しっかりしている。
全然話は変わるのだが、世間でブラック企業とかセクハラとかそういうひどいことはたくさん出てる。じゃあ自衛するにはどうしたらいいのって話はなかなか効かない。実際にそれができるかはさておき、こう対処しましたよってノウハウがあるのはすごいありがたい。
なので、こういう本を書いてくれることは、作家さんの助けになるとおもうので、作者さんの本を心待ちにしている読者にとってもありがたい。 -
小説執筆のハウツー本ではないです。
原稿料払ってくれない時の対処法(経験談より)、契約書の内容について、自分の著作物を守るために著作権について知っておくべきこと、編集者との付き合い方などなど。作家デビューが見えて来た方向けの本です。
作者の折れない心(多分ばきばきに折れても折れても続けてこられたのだと思いますが)、かっこいいです。読み物としても普通に面白かったです。 -
フリーランスのための法律入門を探していてヒットしたもの。
誤解を招くタイトルだ。
中身は「小説の書き方入門」でもなければ、売れっ子作家になるためのノウハウ集でもない。
著者が小説家として遭遇してきたトラブルを踏まえた、法律で身を守るための本なのだ。
未払いトラブルへの対処法(少額訴訟を起こすなど)、モンスター編集者との戦い方、出版契約の注意点などが、実体験に基づいて赤裸々に書かれている。
著作権法、下請法などの「基本のき」がわかるので、小説家のみならず、ライターにとっても役に立つ。
物書きのための実用書だが、小説家らしく、読み物としても面白く読めるように書かれている。
私も未払いトラブルに遭遇したことはあるが、本書に明かされた著者の体験はすさまじい。世の中には、とんでもない極悪出版社やモンスター編集者がいるものだ。
内容には、私が知らなかったこともけっこうある。
一例を挙げれば、出版社からマイナンバー提出を求められても拒否できるのだそうだ。拒否する作家は少なくないらしく、拒否して悪印象を与えるわけではないとか。
ちなみに、Kindle Unlimitedで読めます。 -
小説の冒頭でも少し書かれていますが、わかつき先生が小説家として生きていく術が書かれた本でした。
技術面ではなく、なめられないようにするためにどうするべきか、確定申告、裁判等の小説家としての技術とは関係ない部分の話となっています。
小説家の裏側がみれるエッセイ本のような感じです。
今の時代ではさすがにここまでのことはないとは思いますが、この業界に興味のある方は読んでみても良いかも -
小説家やシナリオライターの実像が垣間見えて、予想外に面白かったです。
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小説の書き方、というよりは、小説を書いていく上での生き抜き方。
アレな編集に当たった時、原稿料未払い、税金の払い方等、自営業としてのサバイバル方法。
『とある新人漫画家に、本当にあった怖い話』が我が身に降りかかった時の処方箋であると同時に、後輩への力強いエールでもある。
>いい加減なことをする編集者は 、クビを切られます 。もしくは失踪します 。これは絶対です 。
という力強い呪いに癒されるとともに、会社員として、社風に流されていないか、襟を正したくもなる。
パワハラ、セクハラに悩む人にも良いかも知れない。 -
原稿料不払いや、悪徳契約書等のトラブルにどう対応したら良いのかの実体験本。綺麗事だけじゃ生きていけない世界だと参考になりました。自分がゆとり編集者を脅せる気はしないけど。
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知っておいて損はしないと思う。分野にもよるだろうけど、多少盛っていたとしても、ここまで酷いとは。