er-ラブホスタッフ上野さんの人生相談 101のお悩み・総集編 ラブホスタッフ上野さんスペシャルセレクション (eロマンス新書) [Kindle]

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  • 上野さんの人生相談総集編。読むのに5時間近くかかった。以下印象的な箇所のまとめ。

    ・悩みが解決しなくても、何かしら感情に動きがあったなら、それはきっとその悩みがよくも悪くも「動いた」ということ。人の悩みはたいてい止まっていることに原因がある。世界はいつも動いて変わっているのに、そのなかでひとりだけ止まろうと願うことが世界と自分とのギャップになり、悩みになる。感情が動いたなら、それは悩みが半分解決したのも同じこと。

    ・人はみな神様ではない。人間であるかぎり、必ず自身の中に「悪」はある。それを認めたうえで、決して忘れず、常に悪にならないように気をつける。
    ・悪にならない最善の行動は、自分のことをほめてあげられるような行動をとること。人の役に立つのであればなおよいが、エゴでもまったく問題ない。

    ・「最低限の条件に達していない男性」を相手にする女性は非常にすくない。だからこそ「最低限の状態に達していない男性」は、少ない女性を奪い合う形になる。
    ・逆に「最低限の条件を満たしている男性」から見ると、世間の恋愛事情はどのようになっているか?それは「圧倒的な男性不足」。ひとりの男性を数人の女性で奪い合うような形になっている。

    ・男性にモテたいのであれば、男性のニーズを考えなければならない。道徳的に正しいとか、女性に人気がある女性像などは全く意味がない。

    ・嫌いではない相手とのあいだに幾度もの執着ができて、お互いに何となく相手のことを愛し、なんとなく別れる理由もなかったので生涯をともにしたとしたら、それを「運命」と呼ぶのだと思う。

    ・「何かを始めるのに遅すぎるということはない」という言葉をもじって、「何かを始めるのに一日は十分すぎる時間だ」とよく言っている。

    ・彼女の友人は彼女に嫌われるようなことを言わない。なぜならば、恋愛相談をされて、「彼女の恋人」と「彼女」のどちらに嫌われる方を選ぶかといえば、まず間違いなく「彼女の恋人」に嫌われる方を選ぶから。したがって、彼女の友人に嫌われないで別れるということは、ほぼ不可能。

    ・職業と夢が一致するケースは稀有な例。まずありえないといっても過言ではない。
    ・ほとんどの場合、職業は手段にすぎない。「人の役に立ちたいから看護師になりたい」という話をよく聞くが、この場合「人の役に立ちたい」というのが「将来の夢」で、看護師は「手段」にすぎない。看護師でなくても人の役に立つことはできるし、看護師であっても人の役に立つかはわからない。
    ・夢について悩む人のほとんどは、夢と手段を混同してしまっている。たとえば「人の役に立つために看護師になりたい」と思っていた少年が、なんらかの事情で看護師になれないことが決定した時、看護師を夢にしていれば絶望するが、「人の役に立ちたい」ということを夢にしていれば、看護師になんの未練もなくなる。
    ・「人の役に立ちたい」という自分の夢をかなえる手段として、看護師は適切ではなかった。だから違う手段を探さなくてはならない、というように考える。
    ・つきつめてしまえば、人間の夢はほとんどの場合「幸せになりたい」という欲望に帰着する。夢は職業ではなく「幸せになりたい」という欲望。そう考えると「夢を持って生きろ」とか「夢をころころ変えるな」とかそういった言葉が非常におかしく聞こえる。
    ・夢を達成するためにいちばん都合のよい手段をその都度選べばよい。
    ・「夢をころころ変えるな」と言われたら、「私は幸せになりたいという夢から一度もぶれていない」と言えばよい。

    ・私はいつだって世界を変えるようなアドバイスはしない。世界が間違っているのなら、その間違ったルールに沿って戦おう、というのが私の基本理念。

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著者プロフィール

漫画『ラブホの上野さん』原作者。コラムニスト。ラブホスタッフ。

「2021年 『ラブゼミ ~上野教授の恋愛講義~(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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