生涯投資家 (文春e-book) [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 村上さんのことはメディアで叩かれている「なんか悪そうな人」のイメージしかなかったのだが、本書を読んで印象がガラリと変わった。コーポレートガバナンスを通して日本を良くしたかった想いなどが綴られている。
    村上さんの考える、コーポレートガバナンスのあり方や日本の企業の財務環境のあるべき姿についても学べるので、勉強になった。

  • Kindle Primeにて読書。面白かった。

    村上氏の自伝である点に留意が必要だが、
    東京スタイル・ニッポン放送・ライブドアなど世の中で騒がれた事件の
    本人視点での解説がとても興味深い。

    「コーポレート・ガバナンスを浸透させたい」という主張は本著書内で一貫しており
    投資姿勢の中心には常にこれがあったことがわかる。

    また、口調が厳しくなってしまう・言い方に問題がある、といった点を
    本人も自覚していたこともわかった。

  • 【目次】
    はじめに――なぜ私は投資家になったか
    第1章 何のための上場か
    ・・・官僚として見た上場企業の姿/コーポレート・ガバナンスの研究 ほか
    第2章 投資家と経営者とコーポレート・ガバナンス
    ・・・私の投資術/累積投票制度を導入せよ――東芝の大きな過ち ほか
    第3章 東京スタイルでプロキシーファイトに挑む
    ・・・決戦の株主総会 ほか
    第4章 ニッポン放送とフジテレビ
    ・・・私が見たライブドア対フジテレビ ほか
    第5章 阪神鉄道大再編計画
    ・・・西武鉄道改革の夢――堤義明氏との対話/阪神タイガース上場プラン――星野仙一氏発言の衝撃
    第6章 IT企業への投資――ベンチャーの経営者たち
    ・・・楽天――三木谷浩史氏の積極的なM&A/ライブドア――既得権益に猛然と挑んだ堀江貴文氏 ほか
    第7章 日本の問題点――投資家の視点から
    ・・・日本の株式市場が陥った悪循環 ほか
    第8章 日本への提言
    ・・・コーポレート・ガバナンスの浸透に向けて/世界一の借金大国からの脱却 ほか
    第9章 失意からの十年
    ・・・東日本大震災について/フィンテックへの投資 ほか

  • 「村上ファンド事件」で有罪判決を受けた村上世彰さんが、自身の半生と投資家としての理念を語った本。

    コーポレート・ガバナンスを日本に浸透させることを第一に、投資家活動を続けた村上世彰さんの熱い信念が書かれています。

  • 久しぶりに読書。Amazonプライムで読めるもの。
    テレビ番組で見かけて気になったので。
    自ら語る形式なので気取らない雰囲気なのだがあまり読みやすくはない。ただ色々あった方なので内容は盛りだくさん。既存権力に逆らう形になってしまったんだなぁ。
    着地としてはよかったのかなとも。

  • ニッポン放送をめぐるインサイダー取引で大騒ぎになった村上さんの著書である。当時は濡れ手で粟で巨額の利益を得た汚い投資家という印象を持っていて、萩本欽一のような顔とのギャップに嫌悪を感じたものだが、実態はまるで違うものだった。出る杭は打たれるで、どこかからの圧力で潰された人なのかもしれないと思った。
    ファンドが手がけた案件を詳細に書いているが、儲けたという話は書かれていない。ただの自慢話になってしまうからかもしれない。内容は難しくてよくわからなかったが、この程度の内容がわからなくては投資をする資格はないんだろうなあ……。

  • プライムreadingにあって面白そうなんで読んでみましたシリーズ

    村上ファンドのことって正直あまりよく知らなかったが、この本を読んで、金融市場とはなにか、上場企業の果たすべき役割そして彼の哲学を知ることができてよかったです(小並感)

    なかなか面白かったし、株式投資に携わる人間として参考になりました。

    相変わらず適当なレビューである。

  • 先日ガイアの夜明けに出演されてたの観て、この本を手に取りました。自分も若い頃から投資しているので、この手の本を数多く読んだが、断然厚みのある体験に引き込まれた。村上さんの視点なので、どこまで信じるかは置いておいて、新聞・TV報道では分からないことが多々あるな。と感じた。

  • 村上ファンドの金儲けして何が悪いってあの記者会見のイメージが強かった村上さん。実は日本のことや企業経営のこと、コーポレートガバナンスについて一生懸命で、いろいろな経営者にも慕われる人だったんだと見方が変わりました。今は子どもたちへの金銭投資教育に力を入れていて、そういうお金の使い方は素晴らしい活動だと思います。

  • 村上ファンドとして名を馳せた投資家の自伝。
    あの当時マスコミで話題となった話が軒並み書かれている。

    率直に言って、ものすごい面白い。
    と同時にマスコミの一面で切り取る感じと、日本の司法のクソさに辟易とさせられる。
    勿論、彼の立場で書かれているので、割引いて考える必要はあるわけだが。

    この本を読んで、ファンドなので利益重視というイメージが強い中、コーポレートガバナンスという理想など割と哲学がしっかりしていることに共感を覚えた。

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著者プロフィール

村上 世彰(ムラカミ ヨシアキ)
投資家・N/S投資部特別顧問
1959年大阪府生まれ。東京大学法学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。日本経済の持続的な成長のためにはコーポレート・ガバナンスの普及が重要であることを実感し、40歳を目前にファンド会社を設立。現在はシンガポールに拠点を移して投資を行う。また、日本の社会的課題の解決に寄付を通じて貢献したいという想いが募り、村上財団を創設。働く女性の労働・生活環境のサポート、未来の日本を創る中高生の金融教育や社会支援に積極的に取り組んでいる。

「2021年 『読んだら一生お金に困らない N/S高投資部の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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