PMPをとった私にとっては、やはりPMBOKはPMP持っている人の間で通用するモノサシ、最後のよりどころ(PMBOKではこう言っている が )でしかないという事実にがっかりする一方で、プロジェクトはダークマターに満ちている、そしてそれは人間の感情が諸元である、という点に文字として触れられたのはよかったかもしれない。
そもそも、マネージャーはコミュニケーション命!なのに、一番大事なステークホルダーエンゲージメントマネジメントの章がめっちゃ少ないもんな。でも実際はそこにプロジェクトの成功と失敗の要因が潜んでいる。
合理的なことを言っててもプロジェクトが進まないのは、いつまでも人と人とが分かり合えないからなので、どんどん進めていくしかないんだなあ。
以下、なるほどーと思った抜粋。
あと、問題解決の全体観 は読もうと思った。
・曖昧さがプロジェクトを前に進める重要な方便となる
(書きすぎないことがいいこともある)
・幸運の女神には前髪しかない
(タイミングが大事。早さが大事。いろんなルールをどこまで破れるか?)
・交渉のシーンを想像して必要なエビデンスを準備
(仕変とか、課題とか…QCDSを変える"ネタ")
・重要な案件ほど会議で決めようとしてはならない
(根回し命。"会議で話したよー"というアリバイ作りですらある)
・わざと報告書に突っ込まれそうな箇所を設ける
(一言指摘野郎の気をそらす。バレバレはダメよ)
・「正しい解決策だから受け入れられる」は子供の考え
(ザクっと刺さって痛い…受け手の感情も大事)
・顧客満足度は主体的にコントロールする
(どんなに高いサービスも、いつしか慣れてしまう)
(現実に引き戻して、プロジェクトの最後に満足度を高めるように)
・堂々とうそをつく。「正しいと思わせる」
(想定内だけどねーって。やばい時ほど笑う)
・マネージャーの理解度は、顧客の経営層が納得するレベルでいい
(下もキリがない。下の説明稼働を奪うことになる)
・メンバーに「所感・課題・対策」を書かせる
(バロメーター。忙しくなるほど減る。)
・現場のメンバーが何にコミットしているかで、リスクの芽を摘む
「顧客の現場」→外面はOK,内面の管理が大丈夫か?
「プライド」→結果責任を負わせる。煽る。
・役割分担がチーム内で議論になったら危機のサイン
(炎上PJだと壁を作ると逆効果という話)
・ルールで問題児を縛るのは逆効果
(5%のために95%が迷惑をする羽目に)
・どちらを選んでも負けのケースに出くわしたら、価値観、哲学に基づいて判断するしかない
(この通り。出会いたくない)
・部下が対策を立てられる問題なら大したことない
(やばい問題にくよくよすべきだ)
・問題に対する最初の打ち手は必ず失敗すると思え
(二の矢、三の矢が大事)
・遅延挽回の「銀の弾丸」は存在しない。スコープ削除、要員追加、工期の延期がセオリー
(そうだよねえ)
・「問題である」とラベリングするとめんどくさくなる
(上位層にまで行くと厄介。こまい課題の裏帳簿が必要なのは、これかあ。)