文藝春秋 2017年 09 月号 [雑誌]

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  • / ISBN・EAN: 4910077010979

感想・レビュー・書評

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  • ”影裏”の選評が読みたくて借りる。
    宮本輝氏の”大震災がありました。友だちが姿を消しました。それだけでなぜ震災を書いたことになるのか。”
    ー中略ーわたしは授賞に賛成しなかった。
    まさに。辛口の宮本氏なのであった。

  • 第157回芥川賞受賞作『影裏-えいり』沼田真佑-ぬまたしんすけ と、選評を読む。
    文学界の新人賞

    沼田さんは岩手県盛岡市在住

    わたしは異動で岩手に。日浅は同僚で、一緒に釣りにでかける仲だったが、ある2月、わたしに告げることなく日浅は退社していた・・・

    日浅は再就職していて、わたしや元の同僚に互助会への加入を求め歩き、震災の日から姿を消す。

    わたしは日浅の行方を追い、実家へ。そこで日浅の父に会う。

    岩手の自然が描かれているところは美しい。岩手の緑というだけでしっとりとした深い、濃いものが浮かぶし、釣りの描写も詳しい。
    そんな濃い自然の中にいても、人間関係は希薄。

    語彙が豊かですね~読めない熟語が多数。

    震災を描いているとはいえないかもしれないが、震災で行方不明となっている人が別のところで生きているとしたら、面白い設定。
    やはり人生を変えるほどのできごとだったのだと思う。


    選評もさまざま。
    川上弘美の評が面白かった。
    そうそうわたしは、温又柔さんの『真ん中の子どもたち』が読みたかったんだと思い出す。
    宮本輝は例の件から、嫌いな作家ナンバーワンになりました。
    とにかく、芥川賞はこれからもがんばりま賞だから~



    電光影裏斬春風(でんこうえいりにしゅんぷうをきる)
    解説:凄まじい響きの語句である。円覚寺の栽松老大師が当時の小泉総理大臣に授けたとして紹介もされた。
    無学祖元禅師が自国の能仁寺にいたとき、元の大兵に取り囲まれ、一人端座しておられる禅師は剣を突きつけられた。その時「この世のすべては空である。剣で斬るならそうしなさい。しかし斬るといっても空を斬るのだから、電光が光るうちに春風を斬るようなもので手ごたえはないだろう」見事な禅師の見識と度量に兵は逃げ去ったという。
    http://www.zengift-senshin.co.jp/zengo/t_denkoueiri.htmlより

  • 「影裏」(沼田真佑)読んだよ。特に展開に引き込まれる事なく、淡々と読めた。これは、選考委員でも賛否両論あるのはわかるなぁ。

  • ★2.5、全体として低調だった感あり。
    で芥川賞受賞作ですが、まぁまぁかな。説明の省略や時間軸の飛ばしなど仄めかし満載でおそらくはこの作家には力があると思うのですが、本作は何となく長編小説の断片みたいというのがすぐに感じたこと。この作家の長編小説を読んでみたいかな。どうやら処女作のようですし、次回作はじめとしたこれからが正念場なんでしょう。

  • 芥川賞を受賞した「影裏」沼田真佑著を読みました。釣りや岩手の自然などのディーテールの描写にふと大藪春彦氏を思い出すも、著者が何を伝えたいのかいまひとつ掴みきれない不完全燃焼な読後感でした。

  • 2017.9.8

    民主主義とは、民衆が自己の利益実現の為のものなのか?先人達は、それを教育によって抑制し、秩序を守る知恵を持った。そして、民意なるものは、極めて抽象的で相対的な空気みたいなもの。絶対的な事実はない。だからこそ、政治家はそれを味方につけることに必死。

    劉暁波。

    外食産業。飢餓をなくすというビジョン、使命。

    国鉄に引き継がれた

    戦争、平和。逃げ惑う少年

    エイリ、いまいち

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