はじめてのジェンダー論 有斐閣ストゥディア [Kindle]

著者 :
  • 有斐閣
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感想・レビュー・書評

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  • 軽快で読みやすい文章でサクサク読める!

    6章の冒頭の某ベストセラー批判が痛快

    クジャクの性差の話がおもしろかった

  • 「はじめて本気でジェンダー論を学ぼうとしている人たちのための本」

    導入でタイトルのように書いてあったので少し構えて読みはじめたけど、新しい語句や概念が出てきたら必ず丁寧に説明してくれるので、ものすごく読みやすかった。

    まず、「男と女」という分類について、生物学的側面や社会的側面から切り崩していった。ここが一番読み進めるのが大変で、なかなか理解が追いつかない部分も多くあった。
    そこから、性暴力や経済格差、生殖に関する自己決定などというテーマで話が進んでいった。

    基本的な語句や概念の理解はできたと思うので、その知識を使って、この本で紹介されていた参考文献を読み進めていきたい。

  • 電子ブックへのリンク:https://kinoden.kinokuniya.co.jp/hokudai/bookdetail/p/KP00033443
    ※学外から利用する場合は、リンク先にて「学認でログイン」をクリック→入学時に配布されたID/PWでログイン

  • 漠然と自分はジェンダー差別には無関係だと思っていた。しかしそういった態度は適切ではないと分かり、反省しなければならないと思った。特に自分がホモソーシャルの中でマジョリティの一員であることは、常に認識しなればならないと思った。

  • うーん。なんか、ドキっとする。

    「統計差別」
    統計的事実にもとづいて企業が男女の待遇に差をつけること

    「間接差別」
    たとえ個々の企業に性差別の意図がなく、女性を幹部候補生として育てようとしても、社会全体の慣習によって実現が困難になる状況のこと

    「ジェンダーという概念」について
    > 私たちは、さまざまな実践を通じて、人間を女か男か(または、そのどちらでもないか)に<分類>している。ジェンダーとは、そうした<分類>する実践を支える社会的なルール<規範>のことである。

    一般見解が定まっていない領域の言葉の定義は大切。

  • 現代問題の一つで私たちの生活にも深く関わっているジェンダーについて、自分の今までの経験を振り返りながら、この問題についてこの先どのような未来をえがくべきなのか考えてほしい。

  • 性差(男女間の、事実としての明確な違い)と性役割(男/女はこうあるべきという、根拠のない概念)を混同して考えてはいけないこと。

    会社の古い体質に疑問を感じ読み始めた本だったが、今持っているモヤモヤをわかりやすく言語化して解説してくれた。「男女平等」を掲げている会社であってもやっぱりジェンダー観が古いのは、大人たちがこれまでまかり通してきた誤った価値観が潜在的に浸透しているから。

    「なんでこの考え方が誤っているのか」知らず知らずのうちに根付いている価値観を変えるために、ジェンダー研修は急務だと感じる。

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著者プロフィール

明治学院大学教授

「2017年 『はじめてのジェンダー論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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