「不死身の特攻兵」を読み、その前にこの小説が書かれていたことを知って読んだのだが、もうねえ、辛くて辛くて。何度読むのやめようと思ったことか。夜読むと眠れなくなるから朝にしか読めなかった。主人公は中学校で凄惨ないじめにあうんだけど、これがあまりにもひどい。どこまで行ってもひどい。最後に両親には真実が伝わるんだけど、学校がまたひどい。たぶん現実は限りなくこれに近いんだろうと思う。やりきれない。
お話はそんな主人公が不死身の特攻兵に出会って、本を読んだり話を聞いたりして、遠い別の場所で生きていくことになるところで終わる。ちょっとほっとして、あとがきを読んで続きが読みたくなった。