消費大陸アジア　──巨大市場を読みとく (ちくま新書) [Kindle]

著者 : 川端基夫

• 筑摩書房 (2017年9月10日発売)

感想・レビュー・書評

[Taka@東南アジア暮らしさんの感想 · 2019年12月26日]

拡大するアジアの「中間層」を対象とした国際マーケティング論。意味づけと価値づけの話から成功例や失敗例を見たり、表面上の「人口×所得」のみを見たような議論の穴など。ただ、当地でまさに「中間層」向けにビジネスを行なっている身からすると目新しさはなく、ただ、言語化してくれるのは自分の暗黙知を形式知化するのに助かるなと。当地での暮らしが長くなると、日本から視察に来る方々にとって何処が驚きポイントなのかを見失ってしまうこともあるので、ネジを巻き直して、お伝えすることも整理し直そう。

著者プロフィール

1956年生まれ。関西学院大学商学部教授。博士（経済学）。著書に『日本企業の国際フランチャイジング』(日本商業学会賞優秀賞)『アジア市場を拓く』(アジア太平洋賞特別賞）『外食国際化のダイナミズム』(日本フードサービス学会賞）『小売業の海外進出と戦略』(日本商業学会賞奨励賞、すべて新評論刊)など。

「2021年 『日本の法人フランチャイジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」