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- / ISBN・EAN: 4562474189798
感想・レビュー・書評
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住民は少年と女性だけの島で、10歳のニコラ(マックス・ブレバン)は、母親と2人で生活している。全ての少年が不可思議な医療を施されていることなど、島での日常に違和感を覚えるようになった彼は夜中に家を出て行く母親の後をつける。海辺に向かった母親が、ほかの女性たちと始めたある行為を目にするニコラ。それを機に、彼は思いも寄らなかったおぞましい事態にのみ込まれ…。
「海中」や「病院」などの映像美と、夜の儀式、赤いヒトデ、背中の吸盤など薄気味悪い演出が印象的。しかし「男性がいない理由」や「医療行為の実体」など謎に対しての明確な答えはなく観る側が勝手に解釈していくタイプの映画なので好みが分かれると思います。 -
なにかの意図を持ってして作られた作品なのだと思う。
映画だけを観て、作品を理解する人はいないと思う。
作者の社会風刺や政治意図、宗教観念やアートを表現したかったということなら納得はできる。
完成された世界観 -
アートを気取るような作品はいちいち人物の言動とか状況をフィックスでしばらく観察するというようなシーンばかりなのはどうしてでしょう?ずっと映されてる表情だとか一連の仕草だとかをジッと見続けるのはかなりガマンが必要なのです。ちょっと力が入ると必ずそれっぽい絵画がなにかを意識してるように、役者さんの演技をずっと長回しで捉えてさもそれがスタイルだといわんばかりの頓馬さは慣れていない作り手の悪い癖で、それ、強固に備わっている演出やかなりの力量がなければ、ただの自己陶酔でうんざりするほど面倒で邪魔なだけなんですよー。タケちゃんの映画も最初はそれでした。シーンの余白の前後から延々と映してるのが素人臭かったのですが、それを凌駕する暴力描写や即物的な演出に光るものがあったからこそで、同じようなことをすればすべてが響くと思ったら大間違いですよ?
っていうか進化した結果がアレなの?ソレ皮肉なの?現実的な工場とファンタジックな孤島の生活がどうしてもうまくしっくりこないんですがどうしましょう。魅力的な小道具も活かされていないような気もするし魔女の乱行みたいなあの恍惚シーンがよく見えなくて何してるんだかわからなかったのもこちらのせいでしょうか? -
美しい画の映画。全体的に暗い画面の中で印象的な赤。
ストーリーは理解しにくかったが、ネットの考察を見てなるほどなと。 -
海中の只中、潮の流れに揺れ動く海藻…そして少年
とても印象的なオープニングですね。溶岩のような大きな岩石がゴロゴロした海岸線を抜けるとギリシャにあるような真っ白で真四角の直線だけで構成されたような家屋。舞台は地中海沿岸の小さな入江にある貧しい村といったところですね。
なんだいあのデッカいシャコみたいな甲殻類わ笑笑
街の中も砂地のままですし、家には本当に最少限度にしか家具が無くて生活感の無さが少し怖いです。
よく見たら大人は女性だけで、個性を消すためにか輪郭を揃えた女性を選んでいるように見える。子供達は男の子だけ、こちらも年齢は揃えてありそうです。
観ていて色も音も少なくて静謐さを感じるような作りで病院での人体実験まがいの行為を見ても何か悪いことが行われているは感じるけれどグロさや凄惨さを感じるところまではいかない。喋っているのがフランス語のようなので難しい作品なのでしょう。
ラストまで観終わって感じたのは、人魚が男の子の身体を使って生殖実験していた…のかな?そんな感じでしょうか。船の中で眠る少年がやたら美少年でドキドキしました(笑)漂流して流れ着いた場所が石油コンビナートというところは環境破壊の暗喩なんでしょうね。
さすがフランス映画らしくとても難しい作品でした。 -
理念がなく、ホラー映画としても中途半端
子ども時代の不安はなんとなく表現されているけど、とかく論理的で感じられるものがない。