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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (173ページ)
感想・レビュー・書評
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深く考えることについての著者の持論の本です。
ビジネスでもなんでもスピードが求められる昨今、深く考えることが軽視されて即応性のある人が重宝されていることに、著者の研究分野である「不便益」の観点から切り込んでいきます。
深く考えるために必要なツールはPCでもボールペンでもシャーペンでもなく、鉛筆こそが適しているという。それは「モノとの約束」つまり「物理法則」が目に見える形となって現れているから、とのこと。
深く考えることは大切だと思うし、考えるプロセスを評価することもまた面白い試みであるとは思いました。
ただ、鉛筆に関する持論についてはイマイチ納得ができないかなぁ。その部分の胡散臭さが最後まで拭えませんでした。
現代ではスピードが重要とされているとは思いますが、これは著者の主張するように深い思考が蔑ろにされているわけではないと思います。
不要な部分についてはコスト削減、自動化でスピードアップを行い、人間が行うのは著者も主張するように、人間のユニークなスキルである「考える」部分を必要な部分に対して行う。そんな時代になっているのではないかと思います。
変に著者の主張する現代社会と理想社会の対比が行われ、胡散臭さをさらに増していたなぁと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鉛筆お好きなんですね!と思いました。
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