隠れ疲労 休んでも取れないグッタリ感の正体 (朝日新書) [Kindle]

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  • 隠れ疲労とは、疲労がマスクされて本人は自覚していない(あるいは自覚の薄い)疲労のことである。
    疲労(疲労感)はどのようにして溜まるかというと、おおよそ自律神経に負荷がかかりすぎることによって生じるので、いかに自律神経の負荷を減らすか、自律神経を回復させるか、
    と言う点に焦点を当てて書かれている。
    睡眠負債を解消させるには実質睡眠しか方法は無いし、疲労(疲労感)を抑えるのも質の良い睡眠を取るのも、結局の所自律神経を良好に保つ必要があるので、自律神経を消耗しないようにするべき、と言うところに話は収斂していく。

    自律神経を消耗させるのは、例えばホメオスタシスを維持させるのに自律神経がフル回転しなければいけない状態であったり、脳や身体の同じ部位を酷使すること(仕事で同じ作業に長時間集中し過ぎることも)などであり、ワーキングメモリやメタ認知の活用で脳の負担を分散させたり休憩を適宜取り入れる、イミダペプチドを継続摂取する、などが上げられている。
    面白いところでは、精神的負荷も自律神経を消耗させるという部分で、例えばいやな上司の相手も給料に含まれていると考えて自分を納得させるとか、いやな姑を世話した時間をいずれ入ってくる保険金で割って時給換算する、みたいなところ。不謹慎かもしれないが、自分と周囲に大きな摩擦を発生させずにいかに納めるか、と言う対処法としては、こう言う考え方もあるなと思った。

    この本を読んだ後も自分は相変わらず疲労と疲労感に悩まされていて、大きすぎる仕事の負担はやはり仕事量と仕事時間が減らないとどうにもならないなと感じてはいるけれども、どういった仕組みで疲労が溜まるのか、それにどう対処すれば良いのかということが多少でも分かったことは有意義だったし、疲労の度合いによっては、本に書かれたことの実践で楽になる人もいるだろうな、と思った。

  • 世の中の体に良いと言われる説に勘違いや間違いが多いこと、自律神経をケアすることなどは特に学びがありました。
    すでに聞いたことがある内容が多少あることは仕方ないにしても、少しだけ回りくどいかな、と感じる部分がありましたが、学びはありました。特に自律神経のケアについては今後気をつけていこうと思いました。

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著者プロフィール

梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック院長)

「2022年 『医師が教える 疲れとりごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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