神様のカルテ3 (小学館文庫) [Kindle]

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  • 小学館
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感想・レビュー・書評

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  • 栗原一止・・好きですね。なにもかも。 逡巡しながらも前に進もうとする姿…
    とても清々しい。
    出てくる人物が誰一人として悪者がいない…そこも好きなところです。
    初めて読んだ作家ですが、続けて3篇読みましたが、もっと好きになりました。

  •  信州の24時間365日診療をしている地方病院で奮闘する内科医のお話の第3弾。

     毎度、美しい信州の風景を思い浮かべさせる描写がとても素敵だと思って読んでいます。
     私の祖母が愛する信州の風景。私は時々訪れる時にしか目にしないものですが、このシリーズを読んでいると、ああ祖母が見たいと言っている景色はきっとこのようなものなのだろう、といつも感じます。
     いつでも新鮮に、色鮮やかに、まるで脳内に絵筆を動かすように要所要所でその景観を映し出してくれる文章が好きです。

     シリーズの3作目ともなると、ともすれば中だるみしてしまいそうなものですが、2作目で一人が来て、一人が去り、今作でまた新たに登場した一人が強烈に物語を引き締めてくれます。
     大ダヌキ先生が引っ張ってきたベテラン女医の登場は、良くも悪くも院内の人間関係をかき回し、初めは弾き合うだけのようにも見えました。
     けれど、その信念の強さと"、医師"というものに向き合うということがどういうことなのかを深く突き立ててくるその姿に引き込まれました。
     主人公の栗原は1、2作目では泰然として揺るがないものがあるようにも見えましたが、今作ではまた違った顔を見ることができて、それも新鮮でした。
     次作以降も楽しみです。

  • 2023.09.10

  • 回数を重ねるにつれ、面白くなくなって残念。
    「やめないこと」を正義とするのは、ボランティアで働く医師を正当化しているようでちょっとしんどいなと思った。でも「医者にとって知らないことは悪である」は素敵な言葉だと思う。

  • 最近は、シリーズの途中までしか読んでいなかった作品を最初から最後まで読み倒しています。
    10年ほど前に読んで以来の再読となる、神様のカルテシリーズ第3弾。

    医者の在り方について、
    第2弾とは違った角度で問いかけています。
    昔、上司に言われた「無知はリスクだよ」という言葉を思い出しました。
    医者にとっては本当に致命傷になり得るんですもんね。。
    新章でどんな風に栗原先生が成長するか楽しみです!

    そして、この本で鹿教湯温泉の氷灯ろう夢祈願というのを知って
    実際に同時一人旅で行ったことを思い出しました。
    本の舞台に足を運んでみたのは、この時が始めてだったかもしれません。
    良い経験になりました。

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年に本屋大賞第2位となり、11年には映画化もされた。著書に『神様のカルテ2』『神様のカルテ3』『神様のカルテ0』『新章 神様のカルテ』『本を守ろうとする猫の話』『始まりの木』『臨床の砦』『レッドゾーン』など。

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