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- / ISBN・EAN: 4907953070554
感想・レビュー・書評
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以前観た『籠の中の乙女』が面白かったので『ロブスター』を借りてきた。サスペンスのコーナーに置いてあったからてっきりそうだと思ってたらディストピアSF映画やないか!笑
今作もとても面白かったです。比較の対象として正しいかわからないけど『わたしを離さないで』はあんまり面白いと思わなかった。『わたしを離さないで』も『ロブスター』も、世界観や科学技術の設定がはっきりしないディストピアSFって点で共通してる。
『わたしを離さないで』に限らず、文芸作品を映画化するとあんまり面白くならないとよく思う。元の小説を読めばいいじゃんってなるので。映画は映画で、映画なりの面白さがないと面白くならない。『ロブスター』には映画の面白さがしっかりとあるから面白い。
先日『ヤングアダルトニューヨーク』を観て、主人公夫婦は子どもがいないというのが大きな要素のひとつだった。『ロブスター』は、パートナーがいないと人とみなされない社会のカリカチュア。どちらも社会の生きにくさを反映させている。
カリカチュアと書いたけど、ヨルゴスランティモスの映画はちょこちょこと笑いが入っているのもいい。
英語の作品は今作が初めてだったそう。前作はギリシャ人俳優のギリシャ映画だったけど、今回は有名な俳優たちを使って、ギリシャ以外の国の資本が入ってる。(ただし非アメリカ。)
コリンファレルって色々スキャンダルがあったせいか低迷してて、ここ最近はこの人が出てるとだいたいB級映画であんまり面白くないことが多かった。
『ファンタスティックビースト』なんかはコリンファレルのB級感を逆手にとったのか、扱いがひどすぎて笑った。
ただ、今回はメタボ腹の中年役で非常によかったと思う。コリンファレルが久々に良い役をしたなあ!って感じ。
ジョンCライリーやベンウィショー、レイチェルワイズ、レアセドゥら他の俳優さんたちもみんな良かったです。 -
『独身者』は身柄を確保されホテルに送られる。そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、自ら選んだ動物に変えられ、森に放たれる(Amazonプライムあらすじより)
発想は面白い、だから観ようと思った
でもこれは…シュールすぎる…最初から最後まで全くもって意味がわからんw
まぁグロいシーンはいいとしても、これは動物好きの人は観ない方がいいな
あと本当に色々なシーンの意味がわかんないw面白いくらいわかんないw
時間が有り余ってる人、こういう変な映画が好きな人にはお勧めします
ただ、観ていい気分にはならないと思う -
主役コリン・ファレル。
設定がぶっとび。独身男女を隔離して収納するホテル。
めでたくカップル成立すれば、ハッピーで出ていける。
成立しなければ動物にされる?
え、それなに?
実際、ファレルの兄は犬にされているし、ヤギにされた参加者もいるし、
ファレル自身は「カップル不成立だったら何になりたい?」と主催者に聞かれて
「ロブスター」って答えるし。(もう、意味不明)
しかも、魔法的なやつでなくて、どうも外科手術的に動物にされる設定らしく…。
いろいろトンデモ設定だけど、引き込まれて最後まで見てしまった。
あちこち、まさにトンデモない部分が満載なんで、はじめて見る人はいろいろ気をつけてください。 -
amazonプライム『素晴らしき、きのこの世界』から『ロブスター』へ飛んでみる。
手旗信号みたいな二人だけにわかるサインを集団の中でやりとりするシーン(それ不自然ですから…)、夜の森の中でキレキレに踊るメイド服のお姉さんに笑い萌える。
超ソロか、レイシンジ並みのユニゾンを求められる結婚生活か。
両極端すぎる世界(どっちもイヤー!)にドン引きしつつ、笑って済ませない雰囲気。じわっと背中に冷や汗をかくような…そんな映画でした。赤い罰シリーズも嫌だし、トースターで手を焼かれるのも嫌だし、ましてや痛い思いをして動物にもなりたくないよ。しかも動物にされる手術や加工法はチラッと触れられるだけで、詳しく説明されない。はっきりしないことにより不安が不安を呼ぶ。
どの道も選びたくないけど、動物になるとしたら何がいいかな…。考えてみる。犬は群れ社会だから嫌だな。だったら猫?んー…たくさんいそう。ロブスターまでいかなくてもアルダブラゾウガメあたりいいかな…と思いながら鑑賞終了。
終盤は谷崎チックな展開にハラハラする。その後、彼は彼女の元に戻ったのかな。戻らなかったのかな…、私だったらふりをして済ませたい。(流れ的に許してもらえなさそうだけど…)。『素晴らしき、きのこの世界』で言ってたけど、全員キノコを食べればいいんじゃないかと…。
真剣なんだけどみんな詰めが甘くて、その後どうなった…と考えてしまうことが多々あった。ところ笑えるのとシュールさのバランスが良い映画だった。
『ミッドサマー』や、小説『待女の物語』を思い出した。 -
よくわからんけど、なんとなく好き。動物なりたいやんけ。
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テーマは面白いのだが風刺というより実在感のないロボットのような登場人物の、極端に誇張された描写で興醒め。結果、男女の機微の風刺はない。この監督、実は人間の奥行を描くのが下手なのではと思う。
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同じ監督の「聖なる鹿殺し」も悪趣味な映画でしたが、本作もまた強烈なまでに悪趣味。
独身者が罰せられるという未来社会の価値観や、イカれた矯正施設の様子など、この映画の批評性は理解できます。しかし、あまりに意味不明なシーンが多すぎる。特に施設を脱出してからの展開はほぼ理解不能。実に苦痛でした。
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Netflixで高評価、安定のコリンファレルなので観てみた。ついていけない設定のなか、IMDbでも高評価なので我慢して最後まで。
映像は綺麗だけど、設定も、動物への描写も、語りも、キャラクターたちの行動もついていけくて、終わり方まで無理だった。
この映画、面白かったですよね!
観た当時『ぴあ映画生活』を見ていたら、「前作より大分落ちる」との評価が多く、...
この映画、面白かったですよね!
観た当時『ぴあ映画生活』を見ていたら、「前作より大分落ちる」との評価が多く、残念だった記憶があります。
コリン・ファレルはジョエル・シュマッカーの『タイガーランド』の時、ものっすごいキラキラして輝いて見えたのですが...今回の方がさらに良かったです。
監督の次作『聖なる鹿殺し』もとても楽しみです。