ドラッカー5つの質問―――成功を収める企業とそうでない企業はどこが違うのか [Kindle]
- あさ出版 (2017年12月16日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (175ページ)
感想・レビュー・書評
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【きっかけ】
会社のマーケティングトレーニングにて、オススメされた書籍でKindle Unlimitedで読むことができたので。
【感想】
経営層に向けて書かれている本ですが、私みたいな平社員が読んでもタメになるかなと(笑)
ミッションを持って仕事することの大切さは昔受講した研修でも聞かされたし、ゴールデンサークルのWHYでも証明されていること。人は外的モチベーションではなく、内的モチベーションによって突き動かされた時に力を発揮できるってことをドラッカーは言っているのかなと思った。
一方で、多くの会社は金銭的なインセンティブによって売上を上げようと社員に仕向けていて、数字だけを追われる仕事ってつまらないよなぁと。でも、それを解決するのもまた、容易ではないこともよく分かる。一生問い続けるのかも。
もし昇進して部下を持つことになったら、自分のチームでこの5つの質問に取り組んでみたら面白いかな。
【備忘録】
第1章 われわれのミッションは何か
・経営理念(想い)
わが社の社会に対する根本的な考え
・ミッション(行動)
わが社が社会で実現したいこと
・ビジョン(結果)
わが社のミッションが実現した時の状態
→イーライリリーの「ミラクル」
「この世から不治の病をなくしたい」という想いがあって、「万病を治す薬をつくる」という行動が生まれ、「家族が病で亡くなることのない世界」という結果になる。
第2章 われわれの顧客は誰か
・わが社中心の経営は苦労が絶えない。しかし、お客様中心の経営は喜びが絶えない。
・わが社が心から喜んでもらいたいと願う人は誰だろうか?
・学習塾には、複数の顧客がいる。金を払う保護者と通う子供。保護者と子供の両者から合意を得られなければ、はじまらない。
第3章 顧客にとっての価値は何か
・顧客は製品ではなく、それらがもたらす価値を買っている(例:電気ではなく、エアコンによる冷気):「顧客が買っているものは何か?」を考える。
・購入しない人たちは誰かを考える。影響が大きいから。
・顧客が本当に望んでいるモノを見つけ、その要望に応えられるようにする→憶測してはダメ。顧客のところへ行って答えを求める作業を体系的に行うこと。
・(高価なコピー機の例)
顧客にとって重要なことは、「コピー機と呼ばれるマシーン」ではなく、「1枚1枚のコピー」だった:「コピー機を買ってもらう」→「コピー機を置いてもらう」という活動に切り替え。
第4章 われわれの成果は何か
・売上は成果ではない。組織の成果は常に外部に存在する。
・何を成果とするか。その内容が「企業価値」と「働く人の頑張る理由」を決定づける。
・成果をビフォー&アフターでまとめてみる。
顧客は、〇〇できない→顧客は、〇〇できる
・上司は「今月はいくら売上を上げたのか?」と聞かない。逆に「今月はどれくらいお客様に喜んでもらえたか?」と聞くようにすれば、会社のミッションは日々の仕事として実行され、ミッションは部下に浸透する。
第5章 われわれの計画は何か
・計画とは、人の意欲を引き出し、実行できる状態までもっていってはじめて完結するもの。
・二兎を追わない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは何度か読み返さないといけない本だと思った。
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会社のワークに使うということで読む。
何回も読み返しました。読めば読むほど気づきがあり、それぞれの質問の繋がるや、似たような質問が何のためにこの順番でされるのかも、最初に読んだ時には気が付かなかった部分がいろいろと見えてきました。
基本的な質問の繰り返しですが、それぞれの繋がりが奥深く、担当サービスをより深く知るのにもとてもいい書籍だと思いました。
ただ、流して読むだけでは何も学びにならず、ワークをしならがら反復して読むことをお勧めします。