Where the Crawdads Sing (English Edition) [Kindle]
- G.P. Putnam's Sons (2018年8月14日発売)
本棚登録 : 16人
感想 : 2件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (379ページ)
感想・レビュー・書評
-
ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴く ところ』原書
この作者の初小説だけどアメリカで大ヒットしたらしく、アマゾンレビューが十数万件。2020年みんなのつぶやき文学賞海外文学部門受賞作でもある。
湿地で生きる少女カイヤの成長物語の間に、湿地で発見された死体を巡る捜査に関する短めの章が時々挿入され、それがやがてひとつになる。カイヤの日々の生活や心の襞がとても丁寧に描かれていると同時に、差別や偏見、DVといった社会問題も見え隠れする。長い物語だけどミステリー要素もあって飽きさせない工夫がされている。
舞台が湿地で、作者が動物学者ということもあり、動植物や自然の描写がとても生き生きとして鮮やか。私は日本語でも動植物の名前に全く詳しくないので味わいきれないのがちょっと残念。
個人的には冗長に感じる部分や説得力に欠けるように思われた部分もあって凄く好みという訳ではないけれど、全体的になかなか良かったと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
親兄弟に見捨てられ沼地で一人生きる少女のサバイバルであり成長物語であり、ロマンスとサスペンス、ミステリー要素もある物語。少女の孤独、美しい沼地や海岸の描写、生物学に魅せられていく様子など読み応えのある話だった。
全2件中 1 - 2件を表示