暗殺の世界史 シーザー、坂本龍馬からケネディ、朴正熙まで (PHP文庫) [Kindle]

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  • 闇に葬られた歴史上の暗殺事例を並べても、未解決(真相は誰にもわからない)なのでいくらでも脚色ができてしまう。これらの暗殺事例を並べるほどに陰謀論の色味が増しそう。

    「活躍した歴史上の英雄も役目を果たしてしまえば政治のゴミである」というプロローグの主張に酔いしれたい人には最適。カタルシスやルサンチマン、犯人探し本能は満たしてくれるかも知れない(僕は16%まで読んで同じパターンが繰り返されるので飽きて離脱)。

    イスラム世界の若者たちがジハードの号令の名のもとに過激化していく仕組みや、時代の変革期に暗躍する政商(おカネ)と暴力的組織と武器とターゲットの関係、構造を現代の国際政治やビジネスの文脈(投資家とベンチャー、テクノロジー、破壊的イノベーションで揺さぶる市場など)に置き換えられるセンスは重要と思う。

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著者プロフィール

1927年名古屋市生まれ。1950年東京大学文学部哲学科卒業。在学時からアナキズムに傾倒し、日本アナキスト連盟に加盟、機関紙の編集を担当。卒業後平凡社に入社。平凡社では編集局長、出版局長、取締役を経て1986年退社。
著書に『自由と反抗の歩み』(後に『アナキズム思想史』と改題)『大杉栄研究』『忘れられぬ人々』『アはアナキストのア』など。共編著に『われらの内なる反国家』(内村剛介共編)、『虚無思想研究』、『土民の思想 大衆の中のアナキズム』、松尾邦之助『無頼記者、戦後日本を打つ 1945・巴里より敵前上陸』の編・解説など。翻訳にハーバード・リード『アナキズムの哲学』、E・H・カー『バクーニン』等。

「2020年 『石川三四郎 魂の導師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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