ママ母手帳 「お母さん二人いてもいいかな！？」の、これまで。　上巻 [Kindle]

著者 : 中村キヨ 中村珍

• 電書バト (2018年2月15日発売)

感想・レビュー・書評

[亞綺羅さんの感想 · 2020年6月12日]

LGBTQの話というよりも、泥臭いシングルマザーとの色恋沙汰と子育て奮闘記。
未婚・育児未経験である著者・キヨさんが思い描く理想の母親像とは雲泥の差がある、ネグレクト気味のシングルマザー・サツキさんとの出会いは、「袖振り合うも他生の縁」とも、漫画のような「運命の出会い」のようにも思える。
著者は正義・正論を振りかざしてサツキさんを非難・拒絶するも、「気になる」と葛藤するキヨさん。

子育ての仕方を知らないから、あやし方も分からない。
料理や部屋の片づけを代わってあげなかった。
育児コミックエッセイよりも、困難な子育てが赤裸々に描かれている。

１コマ１コマにその葛藤が伝わってくる。
美人だけど疲れた顔のサツキさんを絵の中で笑顔にしてみたり……
次のコマで描かれた紙は破られる。「意味ないじゃん」

理想ではなく現実を見る姿を垣間見る。

Amazon prime reading 読了。