吉井理人 コーチング論 教えないから若手が育つ [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 私の好きなプロ野球の現役コーチが書いた本ということで楽しく読めた。

    印象に残った点◯ それに対する感想△

    ◯腕組みはNG
    威圧感を与えるため選手を萎縮させてしまう。
    戦況を見つめる時や、撮影の際にカメラマンから「腕を組んでください」とお願いされても断っている。

    △無意識のうちにやってしまいそうだからこそ、野球と離れた場所でもかなり気を遣っているのだと感じた。


    ◯「振り返り」作業
    選手それぞれに自分のプレーの良かった点、悪かった点を客観的に見つめ直してもらう。
    振り返りは具体的に。その状況で自分がどう考えていたのか、感情の部分まで洗い直してもらう。
    単に「上手くいった」「ダメだった」では課題が明確にならない。
    その繰り返しが間違いない成長に繋がる。課題が明確にならない限り同じ失敗を繰り返すことになる。

    △「具体的に」というところが重要だと感じた。たしかにそこを押さえないと時が過ぎると記憶が曖昧になり、次回に活かせない。


    ◯三人称で日記を書き自分を客観視する。
    日記は振り返りの有効な手段だ。
    日記をつける際の人称は「ぼくは」「わたしは」の一人称ではなく「彼は」「彼女は」の三人称をお勧めする。

    △この本を読んで早速実践してみた方法だ。今まで三人称で日記を書いたことがなかった、というか気づかなかった。
    自分を客観視する意味では効果があると思う。
    あとはどこまで継続出来るか。


    まとめ
    プロ野球だけでなくメジャーリーグでも活躍して、その後日本のプロ野球の一軍二軍コーチも務めた方なので、説得力があった。
    なんでもアドバイスすれば良いのではなく、自分で考えさせるなど、サラリーマンなら部下や後輩にアドバイスする際の参考になると思う。
    また今後ファイターズ戦はもちろん、プロ野球の他の試合を観戦する際、この本に書かれている事を意識しながら観戦すると、違った面白さがあると思う。

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著者プロフィール

1965年生まれ。和歌山県立箕島高等学校卒業。84年、近鉄バファローズに入団し、翌85年に一軍投手デビュー。88年には最優秀救援投手のタイトルを獲得。95年、ヤクルトスワローズに移籍、先発陣の一角として活躍し、チームの日本一に貢献。97年オフにFA権を行使して、メジャーリーグのニューヨーク・メッツに移籍。98年、日本人メジャーリーガーとして史上2人目の完投勝利を達成。99年には、日本人初のポストシーズン開幕投手を担った。2000年はコロラド・ロッキーズ、01年からはモントリオール・エクスポズに在籍。03年、オリックス・ブルーウェーブに移籍し、日本球界に復帰。07年、現役引退。08年~12年、北海道日本ハムファイターズの投手コーチに就き、09年と12年にリーグ優勝を果たす。15年、福岡ソフトバンクホークスの投手コーチに就任して日本一に、16年は北海道日本ハムファイターズの投手コーチとして日本一に輝く。また、14年4月に筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻に入学。16年3月、博士前期課程を修了し、修士(体育学)の学位を取得。現在も研究活動を続けている。

「2018年 『吉井理人 コーチング論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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