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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (452ページ)
感想・レビュー・書評
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ブロキロンの森で療養中、ダンディリオンと再会したゲラルトは、弓の名手ミルヴァを仲間に加えシリ捜索に旅立つ。
“サネッド島の反乱”で離れ離れになってしまったゲラルトとシリ、イェネファー。本巻では主にゲラルトの旅を中心に進んでいく。ツンデレっぽい女性ミルヴァ、陽気なドワーフの一団、謎の男レジスとの邂逅。善意か悪意か、密かに追ってくる黒騎士カヒル。状況は過酷ではあるが、彼らとの旅路が冒険ものらしくて楽しい。軍の襲撃による危機を乗り越えたのち、危険を理由に一人で旅立とうとするゲラルトを、バカにしたような雰囲気で無視する仲間たちが面白くも心強い。このあたりの人間心理の描き方が本作らしくてよき。
シリは<ネズミ>と行動をともにしていること以外はあまり出番がないものの、イェネファーの方は大きく動きがあり、いよいよ面白くなってきた。地図がないので相変わらず地理関係がさっぱりだが、気にせずとも楽しめる(あったほうがいいのは確かだが)とは思う。作中で何度も出てくる<炎の洗礼>という言葉は、特定の事柄というよりも、本巻の主要人物たちが受ける試練の象徴なのだろう。次巻は4巻、ますます先が楽しみだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ウィッチャーのゲラルトはシリの行方を探すためニルフガート帝国に向かう
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