Kindle版読了。
肉料理に並々ならぬ執着を見せる狩りが得意な16歳貧乏伯爵令嬢ヒロインと、有能で剣技に優れているが女性が苦手な王太子ヒーローとの王宮ラブコメディ第3弾です。
<メモ>
リネット(ヒロイン) 16歳
茶髪に青い瞳。
辺境の貧乏伯爵令嬢。
貧乏暮らしの為、肉料理に目がない。
狩りが得意で視力がとても良い。
本性は淑女からはほど遠い野生児。
アイザック(ヒーロー) 20歳?
赤髪に紫色の瞳。
有能な王太子。
剣技に優れ、人々からは建国の「騎士王の再来」と呼ばれ慕われている。
魔術の制御が出来るようになったが、今でもリネット以外の女性は苦手。
リネットを溺愛している。
<感想>
シリーズ3冊目です。
コミカライズに触発されて、積んでた3巻から再開しました。
2巻を読み終えてから2年経っていたので、ブクログで1巻と2巻の自分の感想を読んでから3巻を読み始めました。
今回はリネットの兄グレアムに振り回され、リネットの生家の伯爵家の秘密が明かされた巻でした。
王妃主催の園遊会に女装したリネットの兄グレアムが登場し、アイザックとの婚約話を真っ向から反対されます。
リネットに淑女としての振る舞いが身に付いているのかをグレアムに証明する為に公爵夫人からお茶会の作法の特訓を受けるのですが、その中で「正しく身に付けた作法で振る舞う事は、相手への最高のおもてなし」というアイザックがリネットにしてくれた気遣いを思い出す…というのが、リネットじゃないけど初期の頃を思い出して温かい気持ちになりました。
リネットには知らされてなかったようですが、実は生家の伯爵家は初代騎士王を陰ながら支えた「梟」と呼ばれた暗殺者の子孫で、代々の当主と一部の領民はその能力と技術を受け継いでいた…という設定にびっくり仰天しました。
リネットを心配した父親もひっそりと王都に来ていたようで、城下の犯罪者達が多く検挙されたり犯罪率が下がっていたのも、一族が暗躍していたようです。
現在は暗殺ではなく諜報を得意とするグレアム達を今後はアイザックが部下として雇い入れる事も決まり、改めて2人の婚約を認めてくれます。
…しかし。
妹を心配したシスコン兄の行動とはいえ、流石にグレアムの言動は王太子相手には不敬罪過ぎるだろうとは思いました。(^_^;)
2巻でリネットの「魔術師に触れると(魔力を)無力化させる」という『魔術師殺し』の体質持ちな事が判明しましたが、今回その理由が「梟」として遺伝された特異体質ではないかと推測されていました。
3巻もアイザックの詳細な年齢は不明でした(笑)。
相変わらず、リネットを溺愛するアイザックを堪能出来ました。
ねぎしきょうこ氏の絵は相変わらず美麗で、眼福でした!
電子特典SSは、リネットの子供の頃の思い出話がアイザック視点で描かれていました。