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感想・レビュー・書評
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アクチュアルな村上春樹論の捉へ方
いやよかった。おもしろかったし、なによりアクチュアルだ。
ひねくれてをらず、正直である。たとへば《筆者は人文社会科学が口走る「理論」とかいうものを一切認めておらず、当然、それに填め込んで作品をどうこうする類の論評は基本的に評価しない》とか、《加藤典洋という文芸評論家自体はあまり信用していないのだが》とか、小森陽一のプロパガンダ批評について《よくもまあこんな電波系怪文書まがいのものが東大教授の肩書きの下、いちおう優良と呼ばれるだろう出版社から発売されているものだなあと理解に苦しむが》とか。
これを読んでも、結局、批評などといふものは感想を無理矢理、理論と称してゐるに過ぎないものが多いのだなと思った。これは批評的に捉へてゐなくてよかった。
しかし村上春樹が文藝評論家批判をしてゐたとは気がつかなかった。 -
世に数多ある村上春樹論を論ずる。人気作家故に肯定・否定も多々あるが、作品論として意味のあるものも少ないような気がする。結局、評論家そのものが他人の褌で相撲を取っている。
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