ローカルベンチャー 地域にはビジネスの可能性があふれている [Kindle]

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  • 木楽舎
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感想・レビュー・書評

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  • 1次産業、地方の衰退に興味を持って読書。
    地域ごとのリソースを、1つの枠組みだけでなくシームレスな形で考えることで最大限に発揮できるのだなと感じた。特に「西粟倉・森の学校」「エーゼロ」の具体的な事例は面白く、うなぎを飼育した際に出る排水を畑に使用するなど、一連の流れの中に組み込んでいるという感覚が非常に面白かった。
    個人的には最後の方にあった言葉が非常に印象的だった。
    「ビジネスは、基本的に投資した分しか売り上げは伸びません」
    「地域のために私が何かしてあげるといった姿勢は、地域からすればお前がなんぼのもんじゃ」

  • 本書を読んで地域にはビジネスの可能性があふれているし、実際にやりよう次第ではしっかり稼げるビジネスが成立するんだと思いました。
    自治体による創発地域経営のセクションで、地域で活動する民間のプレーヤーを出てくる状況を作るには、まずは自治体から始めることが結論に達したという言葉はなかなか印象的でした。
    起業や企業を地域のベースにするのは私の中でも異論がありますが、地域を本気で変えたい人が公務員になり、かつそうした人々が活躍できるようなシステムを創り上げていかなければならないのは大きく賛同します。
    「地方創生よりも数は個人創生。自治体職員に個人創生を地道に積み重ねた先に、地方創生がある」本書で最も印象に残った言葉を結びとしたいと思います。

  • 新聞に著者のことが紹介されていたので、興味を持った。
    すごく面白いというよりは興味深い内容であると思う。

  • 1000人規模のローカルでスタートアップを成長させている、というのは奇跡のように感じる。
    しかしこの書籍は「この自治体が特別、自分たちにはできないという思い込みが行動を阻害している」と訴えかける。
    リーンスタートアップ的な意思決定、ローカルから外側へのリーチ、なにより地域への愛。
    二極化する日本という国において、ここで描かれるローカルベンチャーは一縷の希望である。

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著者プロフィール

牧 大介(まき・だいすけ) 『エーゼロ』代表取締役、『西粟倉・森の学校』代表取締役
京都府出身。京都大学大学院(森林生態学研究室)修了後、民間シンクタンクを経て、2005 年『アミタ持続可能経済研究所』設立に参画し、所長に就任。FSC 認証制度を活用した林業経営改善をはじめ、農山漁村での新規事業を多数プロデュース。2009 年、『株式会社西粟倉・森の学校』設立。木材・加工流通事業を立ち上げる。2015 年、『エーゼロ株式会社』を設立し、農林水産業の総合的な6 次産業化に向けて研究開発を開始。

「2018年 『ローカルベンチャー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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