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感想・レビュー・書評
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前田日明ファンの主人公・鬼藪宙道(きやぶ・ちゅうどう)。
スタン・ハンセンファンの西等里熱人(にしらり・あつと)ら、闘狂大学プロレス研究会の仲間たちとの波乱万丈の学生生活は続いていく。
年末にはその年のMVPについて熱く語る。
結局はごひいきの選手が一番だとの理論構築合戦。
でもそれが楽しくて堪らないのだ。
超獣ブルーザー・ブロディの命日には、誰彼となく彼のコスチュームに身を包み、哀悼の雄たけびを上げる。
どこまでもプロレスを愛する心だけが、彼らを結び付けているのだ。
時は流れて令和の時代。
家族でも仕事でもない「中間団体」の役割が注目されている。
しがらみや利害のない純粋な目的のみで自主的に集ったコミュニティー。そうした人脈やつながりを持つ人こそが、人生100年時代を生き抜いていけるのだと。
彼らこそ時代の先駆者なのだ。
1991年の熱きファンたちの物語は、2020年でも続いている。
これからもずっと続いていく。
プロレスは現在・過去・未来にわたる大河ドラマであり、ゴールのないマラソンなのだから。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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