どう受け止めていいか分からない、不思議すぎてめまいがしそうなマンガだった。
絵が可愛いし、マンガとして形が整っているけど、およそ170ページ。これを描き上げた執念を思うとすごい。
すごいメタフィジカルなオチだし、そのオチに至るまでのグダグダした展開。60年代の前衛演劇の匂いがする。シティボーイズのコントとか、押井守の作品を見たとき、なんだこりゃー感があるけど、そんな感じ。
基本的にキャラクターはみんな淡白で、関西弁のオジちゃん1人だけ妙な人間味があって、そのキャラクターは好きになった。
ちなみに自分が読んだ幻堂出版のでは、あとがきで、大友克洋「AKIRA」を抑えて巻頭紹介!という、SF雑誌か何かの記事が載っていた。びっくり。