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感想・レビュー・書評
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1991年に実現するはずだったオールスター戦は、第3次世界大戦の勃発より幻に終わってしまう。
そして闘狂大学プロレス研究会メンバーは、時間も空間も引き裂かれバラバラになってしまう。
唯一現代に残った、スタン・ハンセンファンの西等里熱人(にしらり・あつと)が、あの馬鹿馬鹿しくも情熱的な日々を書き残していく。
プロレスファンを中退してしまった分身でもある作者に成り代わって。
物語の中だけでなく、現実世界でもプロレスファンにはつらい季節が待っていた。
総合格闘技の大ブームの中で、敗戦を続けていくプロレスラー。
関係者による暴露本の出版の数々。
そして本作も「読者の反応」という見えない敵に一度は敗れ去ったかのように見えた。
だが、ファンは知っていた。
ネットもスマホもない時代。
本作は伝説のように、ファンの心の中で熱くそして大切に醸成されてきた。
ファンの思いは、本作の再開を信じて疑わなかった。
そして時空を超えて、作者本人が西等里の前に現れる。
今再び、プロレスへの熱き情熱を携えて。
プロレスファンの、プロレスファンによる、プロレスファンのための、最高のプロレスファン漫画の第2章。
プロレスは現在・過去・未来にわたる壮大なドラマ。
そして、ゴールのないマラソン。
レスラーたちの名言とともに、にぎやかな前夜祭が始まった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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