不便から生まれるデザイン: 工学に活かす常識を超えた発想 DOJIN選書 [Kindle]

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  • 化学同人
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  • 不便益という概念。便利さを追求する工学領域において,あえて不便であることが何をもたらすか。つまりは便利であることが思わぬ不利益を生じさせる。車移動は便利だが環境に負荷をかける,運動不足になる,車関連の支出が増えて可処分所得が減る,等。一つ目のパスだけでなく,2つ目3つ目とパスがつながることが面白い。文章が簡潔でくどくどしていない。その分,考える余白を提供する。便利と不便の選択ができるといいのだろうが,経済原理はそれを許さない。人間の行動も合理性と非合理性で語られるゆえに,あえて不便を求めるのも真実か。

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著者プロフィール

川上 浩司(かわかみ ひろし)
代表著者
京都大学情報学研究科特定教授,京都先端科学大学教授,博士(工学)

「2020年 『不便益の実装』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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