darius1stさんの感想
2019年4月26日
ホラー大賞を受賞しただけのことはあり、読み応えがある。ピラミッド、ミイラ、埋葬品にまつわる呪いの連鎖。呪いの元となる副葬品の所有者が変わる度に視点が変わるので,最初は戸惑うが、後半の女性科学者(の卵)に副葬品が移ってからは安心して読める。
ふくし・としや1959年岩手県盛岡市生まれ。多摩芸術学園映画学科卒。映画の脚本家を経て、早稲田大学古代エジプト調査隊に記録班として参加。以降、エジプト考古省の発掘現場を中心に取材を続け、古代エジプトを題材とした多くのテレビ番組、展覧会などの演出を担当する。エジプト渡航は50回以上。初めての小説で第25回日本ホラー小説大賞、大賞を受賞。 「2021年 『ツタンカーメンの心臓』 で使われていた紹介文から引用しています。」