0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • タイトル通り、親と子が今をいかに愉しみ学ぶ事で豊かな人間となるかを明快に示した素晴らしい一冊だった!

    興味の熱を伝導させて連続性を持たせれば、人は魅力的な永久機関になれる

  • 自分の育ってきた基準でしか、子供を育てられないというのは、よくないなーと思い、変わった育ち方をしてそうな、落合さんの本を読んでみた。

    結果から言うと、落合さんらしい(=自分とは違う)育ち方をしていて、読んで正解でした。

    以下、特に参考にしようと思った部分。
    ・わからないもの、正解のないについて、一緒に考えること。
    ・自分(僕)が存在することの理由や、行動原理を言語化していくこと
    ・6歳までに五感を鍛えてあげること(いろんな経験をさせてあげること)
    ・学校は思考方法を身につけるところ(≠知識を得る)

  • ゼロヒャク
    ・結局、どんな状況にあっても楽しく学び続けられる人が強い。学ぶことをライフスタイルとして、新しい知識を取り込む。
    *プログラミングは手段。
    ・人間の能力差はごくわずか。経験の差が非常に大きい。
    ・人間が進化したコンピュータに優って生き残るのに必要なもの、「これをやりたい」たいう内在的な、強烈なモチベーション。
    ・次世代教育には「自前思考」と「複数の柱」が大事。複数の専門性。
    ・これから生きるのが大変になるのは、何者でもない人。自分の中にある画一化されていない能力に、自分自身で価値をつけることが重要で、そこでは個人の社会的訴求力が求められる。ロボットやAIのまたらすシステムの方が精度の高い作業や思考ができるという前提の元で、これらのテクノロジーが代替できない人材を目指すことが大事。
    ・プレゼン能力と、未来のニーズを予測する力
    ・人間のモチベーションを喚起するきっかけは「好きなこと」「やっても苦にならないこと」。仕事にできるような、自然に続けられる趣味を持て。大事なのは、自分か何を好きなのかを常に考え続けること。オリジナリティと専門性わ生かして、自分だけのポジションを取りましょう。自分の立ち位置を明確にすることで、自分の価値を生かすことができるでしょう。この考え方を実践するのに1番重要なのが、自分自身を客観視してストレスを考えることです。ストレスなく自然体でいられる「何か」は生活の中のどのにあるでしょうか。
    ・人としての佇まいは大事。所作なことで、作業や仕草の1つ1つから出る特徴。やるべきことを常にやっている雰囲気。そのために、日常のあらゆる場面で「自分にはやるべきことがある」という思考に基づいて行動している。
    ・中等教育に不足しているのは、実世界の対象わ解析的に捉える習慣、データサイエンス、統計処理、物事の判断に確率や統計を使う考え方の教育。

  • ぼんやりと思っていたことが、わかりやすく言語化されているなと感じました。
    個人的には特に前半がよかったです。
    もちろん、なるほど!と感じる考え方もあり、読んだ後にやる気が湧いてくる、そんな一冊でした。

  • 表紙に「学ぶ人と育てる人のための」って書いてありましたが、まさにそう!って感じでした。

    子どもにどうしても勉強するの?と聞かれて答えられない人にも、ゴリゴリの英才教育に迷いがある人にもオススメ。

    そして今の私には学ぶ人&育てる人両方の要素があるのも実感。まだまだ人生長そうだけど、少しでも豊かな生活を送るには何をする必要があるのか、考えさせられる本でした。

    でも、ちょっと私にはボリュームが多くて、2冊に分けてくれても良かった気も…(笑)

  • 人生100年時代に必要な教育とは何かについて考察した本。

    長寿化した成熟社会を生きるには学び続けることが大事。学び続けることで柔軟に変化への対応ができます。

  • 「なぜ勉強しなくてはいけないの?」
    新しいことを身につけられるスキルは、若い時に新しいことを習得しようとし、実際使おうとしたかどうか

    たくさん勉強をした人のほうが新しいことを習得するのが早い

    「ディスカッションが苦手」
    正解不正解はない。自分の考えを掘り起こして何らかの答えを返そうとする訓練。
    多くの人が賛同してくれそうな意見を言おうとしてしまうが、自分の意見に対する質問や別の意見は、批判や否定ではないと理解せよ。多様な考え方を拾い集める場。

    「STEAM教育」
    科学技術工学数学+アート

    「ヤムチャになるな」
    佇まいを判断するセンサーを研ぎ澄ませ

    「複数の柱を持つ」
    専門性を二つ以上持つ
    複数の柱を生かしつつ限界費用が低いテクノロジーを使おう

    「アカデミックライティング」新聞の社説、論文
    自分のかんがえを論理的な言葉で説明する習慣を
    物理的思考、思考能力を高める会話 問いかけ、議論

    「大人になって、数学が実生活で役に立たないのは」
    役立つように数学を学んでいないから。
    統計的、解析的に物事を考えられればより柔軟な思考ができる
    トイレのマークの話。

    「アートの鑑賞」
    前提知識にとらわれない

    「博士とは何ですか?」
    売れるラーメン屋を明日から始めろと言われたらすぐに始められる人=0から問題を設定して、その解決策を見出し、実践できる人

  • この本をお勧めしたい人
    ・教育に対して漠然とした不安を抱えていて、子育てを通してどう接していけばよいか悩んでいる人。
    ・これからも学び続けたいと思っていて、ほかの人はどのような心持ちで学習を続けているのか知りたい人。

    私の教育に対してモヤモヤしている感情が言語化されていた。
    教育や学びについて考えている人にはすっと入ってくる内容だと思う。
    「言語化」することと言語化できない「佇まい」はどちらも大切なことであり、そこを分断せずに行ったり来たりしながら学びを続けることが今後の生き方として必要なのだと感じた。

    ***
    この本は3章に分けて書かれている。
    1章は教育についてのQ&A
    2章は筆者の幼少期の教育法から現在まで
    3章はSTEM教育からSTE”A”M教育に移行する教育論

    1章では、質問を通して、今までの「均質化の時代」から「一人一人の意見を尊重する包摂的(インクルーシブ)な価値観」に代わっていく中で必要となってくる考え方について述べている。
    2章では、自分の幼少期から現在までの流れから、幼少期でしか得られない五感を通しての学習の大切さと、これから親として考えていくことが書いてある。
    3章では、STEM(science, technology, engineering, mathmatics)教育にA(art)を加えた教育が今後の主流になっていくであろうと述べている。
    学問を分断せずに、興味のまま学んでいくことの大切さが書かれている。
    ***

    親子で読めるように書かれている本なのでとても読みやすい。
    本を読んでから話し合うことでより深く「学ぶことの意義」を感じられるかもしれない。

  • 学習を積み重ねていくと、新しいことを学ぶときに身に付ける速さや質がよくなる、という実感はすごいある。それは、知識をつながりの中で理解できるようになるから。時代が目まぐるしく変化する中で、新しいことを学ぶことに対するハードルが低い人こそ、柔軟に学び、対応し続けることができるのではないか。

  • SDGsの棚にあった。学び「続ける」から?まさかね。
    落合陽一の作り方。

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著者プロフィール

メディアアーティスト。1987年生まれ。JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。
東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。
筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、准教授、京都市立芸術大学客員教授、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学特任教授、金沢美術工芸大学客員教授。
2020年度、2021年度文化庁文化交流使、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサーなどを務める。
2017~2019年まで筑波大学学長補佐、2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員、内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員,デジタル改革関連法案WG構成員などを歴任。

「2023年 『xDiversityという可能性の挑戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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