ウィッチャーⅣ ツバメの塔 (ハヤカワ文庫FT) [Kindle]

  • 早川書房
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  • <ウィッチャー>サーガ第四幕。ひそかに生き延びていたシリの運命、ゲラルト一行の探索、イェネファーの戦い。

    冒頭で湿原の隠者に助けられたシリの回想という形で過酷な運命が語られる。ゲラルト一行の旅は新キャラも加わりつつ、引き続きかしましい。イェネファーは魔法使いらしい、孤独で過酷な戦いが描かれる。本巻ではこれらが場所も時系列もバラバラに書かれているため、読む際には注意が必要だが、それだけに展開が目まぐるしく飽きさせない。

    今回は前巻では出番の少なかったシリがメイン。登場人物たちすべて、のみならず世界の運命すべての中心にある人物だけに、15歳の少女としてはあまりにも過酷な運命。苦痛と危機の連続である展開は目が離せない。

    ファンタジーらしい冒険を続けるゲラルト一行は、厳しい旅路のはずだがどこか微笑ましい。ダンディリオンやレジス、ミルヴァとカヒルといった仲間が本当に愛すべきキャラをしていて、陰惨な物語のなか、ほっと一息できる空間を生んでいる。新キャラのアングレームもいい味を出している。

    イェネファーが直面する衝撃の事実と危機。ゲラルトにも敵を送ってしまうことになり、先が気になる。彼女の単純な善人ではない、信念ある言動が魅力的だ。

    圧巻なのは塔前の氷湖でのシリのアクションシーン。ここまで痛めつけられてきた経緯があるだけに、敵側の恐怖の演出が胸のすくような爽快感を生んでいる。

    世界観にようやく馴染みが出てきたので、積んでいたゲーム版の方を少しプレイしてみた。いやぁ~時間が溶ける!没入感が半端ない。しかし時間軸的に小説の後の話らしいので、まずは本シリーズを読み切ろう。

  • シリは一時の自由を味わうが、彼女を執拗に追う探索者によって追い詰められる。
    ゲラルトは仲間と共にシリを探すが、秋分の日の死の予兆に打ち震える。

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