Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王 (電撃の新文芸) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 世界観は近年の剣と魔法のファンタジー的な馴染みのある感じ。
    力のある大国の王族と魔女の不器用な恋愛譚といったところか。
    人の心情や距離感の描き方が丁寧で、特徴的だなと思った。
    友人、幼馴染のような親しい存在であっても、立場、信念などによる隔絶、譲れなさが描かれたりする。
    1巻は特に大きく話が動くこともなく、大量の伏線や展開の種が張り巡らされた感じ。これらがどう回収されていくのか、続巻が楽しみ。

  • 剣と魔法の世界ではあるが
    男子向けと違って魔女と王太子の出会いが主題
    数百年を生きた魔女がちゃんと主人公している斬新な作品
    単に長生きなのでなく世間知らずでなく人当たり良く
    それでいて男女関係にはすれていないという
    過ぎず及ばす説得力ある位置づけが絶妙
    相手役も役柄よくある人柄のようでいて
    主人公を適度に引っ張り傍に合って遜色なく
    強すぎず弱すぎないやはり見事な立ち位置である
    現代でなくファンタジー舞台世界である意味付けを感じさせ
    現代の感性から眺めて素直に物語へ入り込める出来ばえ
    お話の軸が弱く主役二人を除く周囲の描写も弱いが
    この二人の関係を眺めているだけで十分楽しめる良作

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著者プロフィール

第20回電撃小説大賞、最終選考作『監獄学校にて門番を』(電撃文庫刊)にてデビュー。メディアワークス文庫『死を見る僕と、明日死ぬ君の事件録』など著書多数。『Unnamed Memory』(電撃の新文芸)が「このライトノベルがすごい!2020」(宝島社刊)にて単行本・ノベルズ部門第1位を獲得するなど、今、若者から注目を集める作家の一人。

「2022年 『Unnamed Memory -after the end-II』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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