刑事に向かない女 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 7
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感想・レビュー・書評

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  • 執念だな。それもそっか、大切な人を失っているのだから。諦めなければ解決できるのか。

  •  主人公は、安定した事務職希望だったはずなのにうっかりミスで警察官になってしまい、交通違反の取締りを張りきってたら刑事になってしまったアラサー女子、椎名真帆。占いが趣味の伯母との二人暮らしだが、刑事となってからは古びてきたスーツを買い替える余裕もなく、女子会にも参加できていない。捜査会議で本庁のイケメン同期と再会できたときには、オヤジ上司のセクハラもどきや当たりのキツい先輩にささくれた気持ちも少しは癒やされる。
     そんなキャラクターに引き込まれるように読み始めてしまった。
     ちょっと前にドラマ化された交番女子マンガ「ハコヅメ」の刑事版か? などと思いながら読み進めていったが、初めて担当した死体遺棄事件には、自身の記憶障害の原因となった幼少期の事件が関係しているようで……。

     女性刑事が主人公なのだから警察小説ではあるのだけれど、残念ながらミステリーとは言いがたかった。
     トリックらしいものも無く、推理も無い。あれあれと思ってるうちに棚ぼた的に事件は解決してしまう。いや、まあ、伯母さんの占いで主人公は「棚ぼた人生」と予言はされてたけど、それって伏線じゃないでしょ?
     ほかにもいろいろとツッコみどころ有り有りな展開に、これじゃ2時間ドラマでも採用できないかなぁと思ってしまう。
     本作のあと、「刑事に向かない女 違反捜査」、「刑事に向かない女 黙認捜査」と続いた3作でシリーズ終了かと思ったてたら、別作品を1冊挟んだのち、「圏外捜査 特命捜査対策室・椎名真帆」でまさかの復活!?
     でも、いつも前向きで明るさを失わない主人公には癒やされたので、今後もスキマ時間があれば読んでみようかと思ってる。

  • なんだろう、文章が頭から読みにくい。
    全然頭に入ってこない。
    こりゃ怪しいぞ、と思いつつ、
    でもまぁ、刑事ものだし、
    ストーリーに何か面白みがあるかと
    最後まで読んでみるものの、
    不自然なものが多すぎてだめだった。

    ピアスってそんなに開けるの高くないし
    高いなら自分で開けちゃうし、
    ネットの個人たたきもリアリティないし、
    ずっと五十嵐と思わせといてってゆうのが
    したかったんだろうけど、
    動機も心情もペラペラだし。

    散らばってる硬いブロックが
    そのまま散らばってるままだった。

  • Amazonのリコメンドで購入した作品。
    山邑圭という作家は初めてなで調べて見たら、ゆうきま
    さみの代表作である「機動警察パトレイバー」のノベラ
    イズ等で活躍している人らしい。純粋な小説としては、
    コレがデビュー作の模様。

    就職試験を間違って不本意ながら警察官となり、さらに
    手柄を上げてこれまた不本意ながら刑事になってしまっ
    た今風の女性・椎名真帆が主人公。世田谷で起こった女
    性刺殺事件を捜査中、真相に近づいたかな?というとこ
    ろで理不尽に捜査を外される。納得出来ない真帆は休暇
    を取り独自に捜査を始めるのだが・・・という内容。

    テンポの良いミステリーで、主人公を始めとする個性的
    なキャラクター陣もおもしろい。ギミックもかなりこな
    れており、デビュー作とは思えないテクニシャンぶりを
    見事に発揮している、とは思うのだが、全体的な印象が
    ちょっと軽めなのがやや残念。ラストの処理をもう少し
    ショッキングにすれば、違った印象を持ったのかもしれ
    ないけど・・・。

    とはいえ、将来が楽しみなミステリー作家。
    おそらくこの作品にも続編があるだろうし、全く新たな
    作品もぜひ読んでみたい、と思わせてくれた。次回作を
    お楽しみに!ということで。

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著者プロフィール

福島市出身。3月31日生まれ。TVアニメーション、教育系アニメ映画などの演出、監督業を経て、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』の脚本を担当。主な作品に、『THE NEXT GENERATION パトレイバー 赤いカーシャ』『TOKYO WAR2 THE NEXT GENERATION パトレイバー』『東京無国籍少女』など。

「2023年 『強行捜査 特命捜査対策室・椎名真帆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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