服を着るならこんなふうに(8) (カドカワデジタルコミックス) [Kindle]
- KADOKAWA (2019年3月4日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (169ページ)
感想・レビュー・書評
-
「ユニクロ以外のちょうどいいスキニー」を求めるの巻。ユニクロ安くて優秀だからそれでもいいんだけど、「ちょっといいやつ」「お気に入りブランド」があるともっと楽しい。
ラウンジリザードのスキニー/アタッチメントのコート/N.ハリウッドのカットソー/SOPH.のスニーカーなど、紹介されているアイテムはとても気になった。
(ラウンジリザードはブランド休止になっているみたいですが)
環の友人 奈那の、「このアイテムのここが良い」をロジカルに語っているのも分かりやすくて良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
他の人がどういう買い方をしているか、知ると面白いですね。ステップアップしてるのがいい。
-
大阪出張の話が収録されている
-
これまで、全面的に納得するというわけではないとしても示唆に富み、わかりやすく、ファッション音痴に「そんな卑屈にならなくっていいんだよ」「こういうところから気を使っていけばいいんだよ」と教えてくれてきた『服を着るならこんな風に』ですが、8巻はちょっと見過ごせない表現があり、以降、読めなくなってしまいました。
具体的にはp.133のコラム「MB's Note #63」。服飾品を原価で見て簡単に高いと批判するのはおかしい。制作者の知見が目一杯詰まったものであり、そこに価値がある、と主張するコラムです。
その主張自体はその通りだと思う。あちこちにわく原価厨ははっきり言っておかしいと思うし、物を知らなさすぎる。だから物の価値を判断できない。尺度が原価しかない。そんな原価厨が口汚く「高い」「ボッタクリだ」と様々なものにケチを付けるのは本当に不愉快です。
でもMB先生。先生も原価厨みたいですよ?
原価で価値を計ろうとする向きが洋服を「デザインの集合体である装飾品と見ていない」という批判には賛成ですが、そういう人は洋服を「防寒などの実用品」としてしか見ていないと言い、単に防寒だけを考えるなら布と糸の原価だけで物を考えても良いでしょうとMB先生ははっきり書いています。
防寒をデザインに言い換えたら、原価厨が言ってることと同じですよね。
防寒にしたって、素材をどうするか、袖口や首回り裾などからの冷気の侵入をどうするかなど様々なところで、様々な知見を集めて実現していることくらい、素人の私にも容易に想像できます。暑さ対策だって、よくできた服には素材が選別されていたり、熱気の抜けが計算されていたりしているのだろうと考えます。デザインに価値があるのと同様、機能にも価値があると思うのですが…。
(本来、見た目だけでなく機能も含めて“デザインする”ということだと思うのですが、当初から常にデザインを意匠のみに矮小化している点でも、MB先生の見識には疑問を持っています。この点はこれ以上深掘りしないけど)
自分でもたった2つの文章だけで作品を全否定するような感想を持ってしまうというのは狭量なのではないかと悩みましたが、初見から1週間経っても印象も感想も変わらないので…。残念です。
デザイン服の価格に対する批判が多いことに不満を表しながらも、機能の価値を価格に反映させることは認めない。これは日本の服文化がまだまだ未熟なことを示しているように思えるのです。願わくばこうした声が少なくなることを望みます。 -
メンズファッションの参考書。おしゃれを理論的に説明しています。感覚ではなくロジックがあるので理解しやすく、自分でも応用しやすいです。