深く反省していたりふてぶてしく開き直っていたり、そもそも何の罪悪感も抱いていないように見えたり、いろんな死刑囚がいるなにわ拘置所。
各人の犯した事件の顛末も詳細に描きこまれており、社会派ミステリーとしても秀逸な本作。
両親の仇討ちを果たしてスター的存在となっている殺人犯・渡瀬の裁判も着々と進んでいくが、彼と主人公の看守・及川とのコンタクトの機会はなかなか訪れぬまま。二人の間にその後ふかく結ばれることになる関係は、冒頭からかなり期待をもたせるように煽られ続けている。
にしても、ほんと独特な絵柄。
モズだかスズメだかよく分かんないスズメ(>_<)
犬だか猫だかよく分かんない猫(>_<)
(以下続刊)
2021/07/05
#2130