Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 人生は複雑で、いくつかの原理、原則だけで説明しきれない。思考の道具箱として、いくつかの考え方を知っておくことでより良く人生を生きることができる。

    考えるより行動しよう。考えるだけではわからないことは多く、思考の飽和点は想像以上にすぐに達する
    なんでも柔軟に修正しよう。計画通りに進むことなどない、完璧に計画するよりも、常に微修正を繰り返す方が大事
    読書する本は絞って、良書を2回読もう
    自分の能力の輪を知り、得意な領域にフォーカスしよう
    期待を管理しよう。大抵のことは必然(やらなければいけないこと)ではなく、願望(したいこと)か期待(そうだったら良いこと)
    世の中の90%は無駄なもの。無視しても問題ないものに惑わされないようにしよう
    自分を重要視しすぎないようにしよう。エゴを抑えて謙虚である方が幸せ
    内なる成功を目指そう。物質的な成功はほぼ運によって決まる、それよりも心の充実や平静さを求めよう

  • 負けなければいい。勝たなくていい。アドラーの普通の自分を受け入れると同じことだと思った。自己受容。

  • サブタイトルの方がこの本をよりわかりやすく表現してる

    The art of the good life
    52 surprising shortcuts to happiness

    幸福へのショートカット集か?と聞かれればそうではないけれど、結構腑に落ちることが多く書かれていた。

    良い人生の基本的なルールは、本当は必要ないものを排除すること
    重要なのは「スタート」ではなく、「修正技術」のほう
    ダウンサイドが取り除かれてさえいれば、アップサイドは自然に姿を現す

    などなど。
    くたびれたなーって時に、てきとーにペラペラめくって読むと、よく寝れるかも

  • 多くの名著と思われるものから、雑多に考え方をまとめたもの。個人的に興味があったのは以下。
    ・まずは行動し、早く軌道修正するのが大事。
    ・能力の輪を意識しながら、キャリアを築く。
    ・長い時間をかけて一貫して何かに取り組む。
    ・得意なもの、好きなもの、評価されるものに注力。
    ・他人と比較する行為が幸せを遠ざける。SNSとか。
    ・どこに注意を向けるかで、幸せに感じるかどうか決まる。
    ・考えなしに自分の周りの人々の物言いや表現を取り入れるのではなく、自分自身の言葉を身につけた方が良い。教義から離れた方が良い。
    ・自分を重要視する度合いが低いほど、人生の質は向上する。理由は、余計な労力が掛かる、自己奉仕のバイアスがかかる、敵を作ってしまう可能性があるなど。
    ・内なる成功(心の充実や平静さを手に入れること)こそが、真の成功。心の平和は、最高の自分になるために全力を尽くした後に得られる。

  • ■評価
    ★★★✬☆

    ■感想
    ◯52個の人生を送るうえで重要なトピックスが書いてある本。著者は道具箱のように引っ張り出して使うのがいいとしている。
    ◯数が多いので1項目あたり5ページぐらい。中身は自己啓発本で何処かでみたことあるものが多いが、それだけ重要なんだろう。
    ◯気に入ったものや、様々な本で繰り返し主張されていることを重要視するのがいいかと感じた。

  • まさに「より良い人生を送るための思考法」の道具箱。
    私個人は、嫉妬への対処法と、今感じている人生の点数を引き上げる「心の引き算」が極めて役に立った。
    一昨日読んだThink smartと共に、定期的に読み返したい本。

  • いままで多くのビジネス書を読んできましたが、間違いなく最上級の「人生の指南書」です。帯にもあるように「この複雑な世界を生き抜くための、鮮明なる指針」が記載されています。日本人の作者のビジネス書と比較することは困難ですが、著者ロロフ・ドベリのこの書籍は全く異なります。多くの心理学研究のデータを引用していること、ストア派の思想を取り入れていること、ピカソの言葉「描きたいものは描きだしてみないとわからない」や、オペラ「道化師」の「衣装をつけろ」、アルプス山脈シェネン峡谷の「悪魔の橋」など、魅力的な知性あふれる例えを提供してくれます。1章ごとに自分の世界が広がり、人生についての教訓を得ることができます。
    「考えるより、行動しよう」、「何でも柔軟に修正しよう」、「簡単に頼み事に応じるのはやめよう」、「能力の輪」、そして「自分の人生に集中しよう」。5年後、10年後に、人生でまた間を空けてじっくり読みたいと思う書籍でした。

  • "Think Clearly"は、スイスのベストセラー作家ロルフ・ドベリによる著書で、心理学、行動経済学、哲学、投資家や起業家の思想をひもとき、未来が変わる「52の考え方」をまとめた本。

    ばんりの響いたポイント

    ①考えるより行動しよう
    ⇒アイデアは「考えているとき」にではなく「書いている最中」に浮かぶ。
     ものごとが全て「計画通り」に運ぶことはない。
     重要なのは「スタート」より「修正技術」

    ②「モノ」の喜びは消えるが「経験」の喜びは残る。

    ③「頭のいい人は問題を解決するが
     賢明な人はそれをあらかじめ避けるもの」(アインシュタイン)
    ⇒なのに、世界は解決した人を過大評価する。
     真のヒーローは「問題を事前に防いでいる人たち」
     1週間に15分「リスク」について考える
     「予防措置」に必要なのは「知識」と「想像力」

    ④良い本を選んで二度読め
    ⇒読書初心者はたくさん読め。
     ある程度読むようになったら量より質に。

    ⑤世界で起きている出来事に責任を感じるのはやめよう
    ⇒個人にできることは限界がある。
     ボランティアは「時間」ではなく「お金」を寄付しよう。

    ⑥あなたに世界は変えられない
     変えられるのは自分の人生だけだ。

  • 【目次で気になった部分の要約】
    9章:何をしたら幸せになるかはわからないが、不幸にさせることは割とはっきりしているので、それらを避けるのが幸せへの近道
    12章:人は自分のことをわかっていない。儒教と似ているが「あるべき自分」は存在しないし、矛盾する自分の側面が合わさっているのが実情。故に、全てにおいて本音でのやりとりは必要ない。自分の中にいくつもペルソナを持つことで、内側を安定させよう。
    18章:盲目的に高すぎる目標を追うと、逆に不幸せになる。なぜならそれが叶う確率はすごく低いからだ。それよりも過程を重視しよう
    21章:自分にとっての人生の意義(目標)を考えることは、とても有意義。なぜなら、どんな目標であれ目標達成は大きな幸福感をもたらすからだ。
    23章:「今日を人生の最後の日だとおもう」も「振り返ることができる良い思い出を残す」も間違い。結論は、「長期的な計画を立てて、そのうちの「今の経験」にだけ意識を集中させる」ことが大事
    26章:人は「快楽の要素」と「意義の要素」をどちらも重視する。バランス良く両者を経験していくことがいいのではないか
    32章:ストア派哲学者によると、人生が辛いときは、1運命を受け入れて、2全てのものは移り変わると知り、3それでも人生には良いことの方が多いと知り、4絶対に奪われない考え方 = 精神の砦を築いていこう。
    37章:多くの本を読んでも覚えていないので、良書を繰り返し読むことがおすすめ。また、最終的に殿堂入りする本は100冊に限定するが、若いうちは両所の選球眼を養うために様々なジャンルの本を読むことが大事。
    38章:自分の頭で考える。他人の言葉の定義を鵜呑みにしない。イデオロギー反論の余地のない主張には気をつける。世界とフラットな姿勢で向き合い、理解できていないと気づくことが、世界を理解する出発点である。
    46章:多くの偉人は組織に属さない人であった。その背景には、組織力学に振り回されず外部の視点で生きられるのでときに革新的な考えが発生するからである。そのため、「変人」と言われる人たちとも交流を持ち続けるようにしよう
    50章:その人がいなくてもどうせいつか誰かが偉業を成し遂げているので、偉人は崇拝しすぎない
    51章:物質的な成功は偶然の産物。誰しも時代を作ることはできない、たまたま時代に選ばれただけだけだ。取り替えの効く外部の世界に問わられるより、自分の人生を生きよう。自分のうちなる成功= アタラクシアを目指そう

    【感情とのリンク】
    自分の本音を見せない人間関係の構築には個人的に同じ美学を感じる。自分の言葉でいうと人間は多角形。"本音"にもTPOはある。偉業をなすべきという考えは窮屈だが、高い目標を達成した時の達成感・幸福感のために自分の人生の目標を持つのは大事というのは自分の経験則からもわかる。また目標達成の努力と同時に、今の経験を重視することも大事である。なぜなら意義の要素以外にも、快楽の要素のバランスが必須だからである。これはここ半年の逆算型タスク処理生活のしんどさが物語っている。最後に「自分言葉で語ること」「フラットな視点で自分の頭で考えること」はとても大事にしたい。誰にも奪われない「心の砦」を充実させていくことは幸福につながるだけでなく、独創的な結果につながる

    【実践】
    ・notionの目標を3つに設定「目標達成のための努力」「それ自体が楽しい経験」「心の砦の充実」にする

  • 星4だけど、4.5って感じ。
    共感できない部分もあったけど、自分が悩んでいたことについても書かれていてとても良かった。

    総じてとても勉強になった.. !。


    って思ったけど、11/19現在、頻繁に内容を振り返ったり、すごく勉強になる部分が多かったなと思うから星5に変えた。

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著者プロフィール

作家、実業家。1966年、スイス生まれ。
スイス、ザンクトガレン大学卒業。スイス航空会社の子会社数社にて最高財務責任者、最高経営責任者を歴任の後、ビジネス書籍の要約を提供するオンライン・ライブラリー「getAbstract」を設立。香港、オーストラリア、イギリスおよび、長期にわたりアメリカに滞在。科学、芸術、経済における指導的立場にある人々のためのコミュニティー「WORLD.MINDS」を創設、理事を務める。35歳から執筆活動を始め、ドイツやスイスの主要紙にコラムを執筆。その他、世界の有力新聞、雑誌に寄稿。著書は40以上の言語に翻訳出版され、累計発行部数は300万部を超える。『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』(ともにサンマーク出版)は日本でもベストセラー。スイス、ベルン在住。

「2020年 『Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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