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感想・レビュー・書評
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(オーディブルで読んだ際の感想です。
紙の本は見たことがありません。)
岩波の自省録を、注がなく読みやすくしたような感じで、私にとっては、こちらが便利で、理解も早くよかったです。
でも、岩波版の、原著の香りを感じてからの方が、ありがたみが分かって良いかもしれません。
いずれにしても、こんなところに、こんなに素晴らしい内容の本があったのかと、感動すると思います。
いろいろなものに、とらわれ、流されて、自分を見失いがちな世の中ですが、今に始まったことではなく、また、何が大切なのかという視点をいただける興味深い本だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスの著書『自省録』を、読みやすい形に翻訳・編集した本。
ローマ皇帝として多忙な公務が続く中、マルクス・アウレリウスが自身の考えや内省を綴ってきたものが『自省録』です。その『自省録』を本書は現代にも通じる部分を中心にわかりやすく翻訳・編集がなされています。 -
仕事のために読みました。
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某コミック内で見かけて興味を持ったので図書館で借りてみました。
本自体は厚みがありますが、1ページに一言ずつ書いてあり、どこからでも読むことができます。また、タイトルの通り、誰かのために書かれたものではなく、日々自問自答する中で記されたものだということなので、それを念頭に読むと内容に深みが増すのではないでしょうか。それに、新規感染症の影響で気軽に人と会うことが難しい今、わけもなく落ち込む日に癒されたり励まされたりする言葉に出会える本だと思います。
とはいえ、個人的には思慮の浅い読書しかできないのでハードルの高い本でした。ただ、いくつか印象に残る言葉もあったので、備忘録の意味でも書き出しておきます。
「山頂に一人いるかのように生きよ」
「本質は身もふたもない」
今の仕事や生活に何の不満もないけれど、ふとした瞬間、孤独を自覚し周囲の幸せを羨んでしまい、そんな器の小さい自分に嫌気がさし無駄に落ち込む日に、この言葉を思い出そうと思います。