准教授・高槻彰良の推察2 怪異は狭間に宿る (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • えーとBL?BL展開になるの?と思っていた私は穢れています。
    ただ、2次創作は多いのではないだろうか。
    私はBLものは読んだことがないので、こういうものがBLになりがち、というのは分からないけれど、以前はまって読んでいた「バッテリー」がBLものの2次創作がたくさんある、と聞いて驚いたのでした。

    最初は学校の怪談物。こっくりさんとトイレの花子さんを混ぜたような、感じ。
    もちろん、こっくりさんは出てくるのだけれど、大人がそれをしてはいけないだろう、と思った。ただ忘れられた人に同情して忘れないで欲しいと思うことと、それを強要することは違うのではないだろうか。

    2番目は深町の能力と高槻が深町に対して感じている想いの話。この展開はこの物語の中で、必ず出てくる、と思っていたので、案外早く出てきた、と思った。落とし所は割と良かったと思うけれど、深町の幸せのためにはどうなのか、まだよく分からない。

    3番目は高槻の過去と関連してくる話。深町が疑問に思うほど、高槻はこの3番目の現象に入れ込んでいる。その原動力は何か、というものがテーマ。

    最初のものと2番目のものはラストにほんのり怖い?という終わり方になっている。これはこれでいいラストだな、と思った。次作も期待。

  • 二人して不思議な力を持っているが、そんなことを理解しつつもお互いに頼りになる間柄に進んでいけたらいいな。准教授と学生じゃちょっと厳しい?

  • Kindle Unlimited 怪奇現象ではなくきちんと原因を解明するところがいい。主役の2人のことくらいかな、あと謎が残るのは。

  • 依頼の事件はコックリさん、狼少年、流行神
    結末が早い段階で推理出来てしまうのが少し残念だったけど、事件と絡めて高槻先生の過去が少し明かされたのと、尚哉の力の不確定要素も見られて新展開

    あと、高槻先生と尚哉くんはバディっぽく感じるしアオリで謳ってるけど、やっぱり高槻先生のバディは健ちゃんで、それに嫉妬に近い感情を抱いて、自ら引いた線を踏み出しそうな感情の揺らぎも見えてきて、尚哉くんの成長を感じました

  • 高槻彰良の過去が少しづつ明らかになっていく

    尚哉と彰良の関係も少しづつ深くなって…
    でも、この2人には過去の影響から超えられない線があって…
    それが少し切なくもあるけど…

    2巻目は物語が3本
    どれもクスっと笑えるところもあれば、ホンワカとするところもあり、
    尚哉の孤独を癒してくれる彰良の行動が珍しく大人だった…

    尚哉と彰良の二人のやりとりが変わることなく続いてほしいなと思った第2巻

  • ・不思議な力は耳を潰したら無くなるのか…その力が無くなったら孤独と同時に需要も無くなるのか…
    ・たとえ今まで持っていた能力が無くなったとしても今までの人と違う経験が無くなることは無い
    ・その人の価値はその人の能力だけでは決まらない

  • 高槻先生の複雑な生い立ちが、徐々に明らかになってきて、面白さが更に増しました。
    2作目に登場したキャラクター・藤谷更紗さんの気の強さと芯の強さが好きです。
    またどこかで、脇キャラで登場して欲しいな。

  • 昨日読んだ作品の続編。相変わらず本物の怪異には出合えないけれど、尚也くんの異変や、高槻さんの過去が少しずつ分かってきたりと、ちょっとずつ話が進展していて良かった。エピソードもどれも面白く、とても楽しかった。

  • 第1話「学校には何かがいる」と第2話「スタジオの幽霊」はドラマ版のエピソードの原作。例によってドラマ版では若干脚色されているが。
    このシリーズはまぁ面白いとは思うのだが,結局メインの二人の子供の頃に起こったこと以外には怪異と言うべき現象は起こらないというのが物足りない。それがないと所謂普通のミステリーになってしまう。そう考えると,嘘が分かるという特殊能力を持つジョーカーがいるのは反則的だ。

  • 民俗学の准教授・高槻彰良と彼をサポートするアルバイトの大学生が、さまざまの怪異な事件に挑む。

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著者プロフィール

神奈川県横浜市出身、在住。2016年に『憧れの作家は人間じゃありませんでした』で第2回角川文庫キャラクター小説大賞《大賞》を満場一致で受賞し、デビュー。同作はシリーズ化され1~3巻を数える。21年夏、「准教授・高槻彰良の推察」シリーズが実写ドラマ化され話題に。キャラクター文芸界再注目の作家。

「2023年 『憧れの作家は人間じゃありませんでした4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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