血と汗とピクセル: 大ヒットゲーム開発者たちの激戦記 [Kindle]

  • グローバリゼーションデザイン研究所
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感想・レビュー・書評

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  • ウィッチャー3の「本業(主たる収入源)がほかにあるから余裕で開発できました」(かなりの意訳)ってところを読んで何の参考にもならない…と思いました

  • 最近は、あまりビデオゲームをやらなくなった。
    時折、家電量販店で見かける映画さながらのデモを見かけては自分が子供の頃遊んでいた8-16bitゲームとの違いに驚いていたが、本書にはその背景にある、まさに血と汗に塗れた苦闘が刻み込まれている。

    クランチと呼ばれる長期間の残業体制、大規模な開発体制による横の連携の欠如、最終段階での意思決定変更、そして突然の開発中止ー。
    ゲーム開発ならずともソフトウェア開発ではよく遭遇する問題ではあるが、その程度が甚だしい。

    ビジョンでチームを束ねる、ステークホルダーを巻き込む、エンジニアたちが情熱を持って取り組む。
    そうした血と汗の結晶こそが傑作を生み出す原動力であるのだが、本書ではそういった前提があってもなお破綻してしまうプロジェクトがあるという厳しい現実を伝える。
    一方で、散々な評判で船出をしながらも見事にリカバリーして見せることが可能であるという希望の物語もある。

    浮上したスタジオと散り散りになったスタジオ、そこにある運命の違いは実力以外の要素によるものが大きいのではないか。
    しかし、だからこそ最善を尽くし、血と汗を流すしかない。そのためには情熱をもつこと、情熱をもってとりくめることに向き合うしかないのだと強く感じさせてくれる。

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著者プロフィール

ブルームバーグ・ニュースでビデオゲーム業界を担当する記者。それ以前は世界最大規模のビデオゲーム情報サイトであるコタクに8年間勤務。これまでワイアード誌でゲーム分野の記事を担当したり、ニューヨークタイムズ紙、エッジ誌、ペースト誌、キル・スクリーン誌、ジ・オニオン・ニューズ・ネットワークなどさまざまなメディアに寄稿したりしている。現在はニューヨーク市で妻と娘と一緒に暮らしている。著書に『血と汗とピクセル』。

「2022年 『リセットを押せ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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