がんを抱えて、自分らしく生きたい がんと共に生きた人が緩和ケア医に伝えた10の言葉 [Kindle]

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  • PHP研究所
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  • 「抗がん剤の副作用があったとしても、少しでも寿命をのばすということ。では、そののびた時間が、あなたにとってどんな意味があるの かということを考えてほしいんです。仮に抗がん剤で多少、生活の質が落ちたとしても、生きている時間がのびるということにあなたの中で意味があると感じるなら、抗がん剤治療はやったほうがいい。でも、時間をのばすことに意味を感じないのだったら、抗がん剤治療をしないという選択肢だってあっていいんです。時間の長さではない、時間の質を大切にすると いう考え方もあっていい。あなたがどういう価値観を持っているか、それを聞かせてください」

    「消極的安楽死」。 これは尊厳死とも呼ばれ、医学的に延命がそれほど期待できないなら、まだ行われていない治療を開始しない、あるいは現在行っている治療を中止するという行為だ。治癒困難な病態において、人工呼吸器を避けたり、積極的な栄養療法を差し控えるなどがこれにあたる。尊厳死については、2019年春時点では明確に法律で規定されていないが、医療現場では患者さんや家族の同意のうえでひろく行われるよう になってきている。
    「積極的安楽死」。 これは、医師が死に至る薬を処方することで、 患者さんの命を意図的に終わらせる行為。つまり、医師が直接、患者さんに薬を注射し、死に至らしめるという方法だ。

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著者プロフィール

川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター、腫瘍内科/緩和ケア内科医長。
一般社団法人プラスケア代表理事。
2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、2007年から
川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立がんセン
ターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケア
チームや在宅診療にも関わる。また一方で、一般社団法人プラスケアを2017年に立ち
上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」「社会的処方研究所」の運営を中心に、地
域での活動に取り組む。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。
著書に『がんを抱えて、自分らしく生きたい――がんと共に生きた人が緩和ケア医に
伝えた10の言葉(PHP研究所)』、編著に『社会的処方:孤立という病を地域のつな
がりで治す方法』(学芸出版社)などがある。

「2020年 『だから、もう眠らせてほしい 安楽死と緩和ケアを巡る、私たちの物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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