小説 ファイナルファンタジーVII On the Way to a Smile [Kindle]

著者 :
  • スクウェア・エニックス
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感想・レビュー・書評

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  • どのエピソードも好きだけど最後の神羅編が1番好き。

  • ファイナルファンタジー7本編後から映像作品「アドベントチルドレン」までのおよそ2年間を、原作主要キャラクターの挿話の短編集として描く。

     謎の疾病「星痕症候群」の発生からある程度の原因究明までも描かれ、アドベントチルドレンの前日譚としても楽しみながら読める。

     野島一成氏の筆致は堅実で着実。難しい単語や形容は皆無で人によっては半日で十分に読了できるだろう。ゲーム本編のファイナルファンタジー7をやったものには特にそれぞれの登場人物が眼前で生き生きと躍動しているかのように感ぜられた。一方でこの作品単独での評価は難しいと言える。やはり原作の本編のゲーム「ファイナルファンタジー7」をプレイしたことがあるか、最低限、映像作品「アドベントチルドレン」を視聴済みの人に向けた短編集と思える。

     そうじて星を砕く如きメテオの災厄から生き残った者たちの罪悪感と贖罪意識、新たな生きる意味を探す心境を描くことに心が砕かれているように感じ今日的意義も有すると感じた短編集。

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