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感想・レビュー・書評
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以前にも同じようなことを書いた気がするが、藤澤先生の著書はやはり「物語としての歴史」の語り方に近いような印象を受ける。もちろんきちんとした知見に基づいた概説書の一種ではあるのだけれど、そこに時々個人の主観を挟んだり、あくまで「このように語られてきた」という伝承の過程までを含めて「著者の見たシチリア」を表現することで、骨太な学術書のように(そのことの良い悪いは別として)読者層を狭めすぎることがない。なんというか、卑屈なところがなくて、優しい歴史書である。
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