- Amazon.co.jp ・電子書籍 (855ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
Audibleにて。
哲学のイェール大学教授の講義をベースに書籍化したもの。
哲学初心者の大学生に向けた講義だけあって、自分のような門外漢が耳で聞いただけでもスッと頭に入ってくるし、なにより問いの選び方が万人に興味があるものばかりで最後まで楽しめた。
前提をうたがい、極力漏れなく論理展開していくさまを聞いていると、考察のお手本としても学びになるし、論理を聞き理解する力もつくのではないかと感じた。 -
予約して借りてみてびっくり本の分厚さが3cm以上?
パラパラっと中身を読んだ程度であるが、死について科学的側面と哲学的側面から考えているらしい。
本当に興味深くならないと読み進められない本かなと思う。
これをちゃんと読むのは不可能と考えたので他の方のレビューを読んだが、これを読んだだけで十分に感じた。 -
最近、自分の周りで他界する人が増えてきたため、死について以前よりも頻繁に考えるようになった。このテーマに関する持論がまとまりつつあって、著者のような専門家の意見も参考にしてみたい、あるいは答え合わせのようなことをしてみたくて、本書を読み進めました。
即座に回答を得たい自分のような読者には、表現が冗長すぎて、第4講(全第9講)で投げ出してしまいました。おそらく、他人の意見を鵜呑みにするのではなく、シェリー先生の意見を聞きながら思考を深めるには良書だと思います。
以下のような著述が多いと、読む気が削がれます。
’だがもちろん、 結局はその人は本当にみなさんの散髪をしてもらったわけではない。その人は自分の散髪をしてもらっただけだ。散髪とはそういうものなのだ。誰も私の代わりに私の散髪をしてもらうことはできない。私の散髪をしてもらえるのは、私だけだ。誰かが私の散髪をしてもらおうとしても、自分の散髪をしてもらう羽目になるわけだ。
そしてもちろん、それは散髪だけに限ったことではない。腎臓の結石を取ってもらうことを考えてほしい。
(略)あるいは、昼食をとることを考えてみよう。誰も私の代わりに…’ -
講義なので問いかけ型なのですごく冗長に感じる。
哲学なので、ある程度は覚悟していたが、長ったらしく感じてきつい。
メインの問いかけは、私は死を生き延びることができるのか?
申し訳ないが、何のために読んでいるのかわからなくなり 、3割程度過ぎたところで諦めました。
-
飛ばし読みですが、著者が希望するのは“死”を遠ざけず、向き合って考えてほしい。そして、著者の主張を理解して賛同してほしい。というものと理解。
はじめと終わりを読んで、自分と著者とは死に対する考え方が違ってそうだとわかった(難しそう)だったので本を閉じました。
自分の考える死は下記です。
・肉体も精神も今生の縁で形成されたもので、頂き物というより預かったもの。
・命は授かったものでなく、預かったもの。と捉えることで、返却(死)前にしっかり堪能しよう。返すまで粗末に扱わないようにしよう。と考える。
・新陳代謝することで、自身の生は流転する。これも輪廻と言えなくもない。(”ゆく川の流れは“の考え方)
・体の細胞は毎日代謝するので、ある意味毎日死んでいる。生き続けるということと死に続けることは同時に性質している動的平衡状態にある。これは落ち続ける軌道衛星と同じで、死とは重力に捉われて落下するようなもの。
・死は究極の食わず嫌い。 -
死について論理的で可能な限り科学的に(なのかな?)考察しようとする感じでスピリチュアルな感じはゼロ。なのが良かった。
人には魂があるのか、死は悪いものなのか(不死が良いのか)、自殺は悪いことなのかなどなど。
途中ひねくりまわしたような冗長な話が続いたりもして退屈に感じるところもあったけど、死ぬということについて考えるきっかけにはなるからよかったかなと思う。
たしかにこんな講義が学生のころにあったら受講したかったなって思いました。